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２学期の「学び」を止めないために。

2021.08.25

２学期の「学び」を止めないために。

多肥校

こんにちは、個別指導Wam香川統括教室長の木村大輔です。

さて、みなさん夏休みはどのように過ごされましたか。

今年は「東京オリンピック2020」が開催され多く日本人選手たちの活躍がたくさんの子どもたちに夢や勇気、そして感動を与えてくれたことは日々大きな話題となり、日本中を熱くしてくれました。

しかし、一方では家族で過ごせるお盆の期間中に、連日降り続く記録的な大雨によって河川の氾濫や浸水と言った自然災害が発生し、今もなお被災地では雨の影響が続き被害が拡大しています。そして、何といっても昨年から続く新型コロナウィルス感染拡大の影響で、予定していた外出や旅行なども自粛せざるを得ない状況が続いています。

学校においても、２学期に行われる行事について中止や変更を余儀なくされています。修学旅行や遠足、合唱コンクールなど、みんなが楽しみにしていた行事であるため、子どもたちからは非常に残念な声ばかり耳にします。

さらに、香川県では8/20から9/12まで「まん延防止等重点措置」の期間にはいりました。新型コロナの感染拡大が止まらず、子どもの健康と学習活動の保持について議論される中、香川県教育委員会は県立学校の夏休み延長を決めました。これは実質的な休校措置になります。

2学期の休校措置は子どもたちの学習において、大きな負担となります。それは、「中１ギャップ」と同様に「２学期ギャップ」と言われるぐらい、どの学年においても１学期と比べ、2学期からの授業内容が難しくなるからです。

例えば、中1数学で２学期に学習する主な単元は「方程式の計算」「方程式の利用」「比例・反比例のグラフ」「比例・反比例の利用」と内容も盛りだくさんなのに加えて、文章題やグラフから導く応用問題など、「計算力」以外の「思考力・読解力」などを試される問題がテストにもたくさん出てくることになります。

いくら計算が速くても、問題文を正しく読んで理解し、答えを導き出すための「式」が立てられなければ先に進めません。当塾へのお問合せ時に「１学期はそこそこの点数だったのに、返却されたわが子のテストを見たら解答用紙の半分以上が空欄で、がく然としました」といった内容のご相談が一気に増えるのも、実はこの２学期です。

学校としては、ただでさえギリギリのスケジュールで進めているカリキュラムを遅らせるわけにはいかないですから、本来であれば時間を掛けてじっくりやりたかった単元を他を削りながら補填、あるいは必要最低限の基礎だけで応用は宿題等にまわされる可能性もあります。

ですが、このような状況において学校に行かせるか否かは保護者の判断でもあります。子どもの将来が左右される可能性があるため、とても難しい判断で悩まれている保護者様も多いはずです。私自身も子どもをもつ保護者として判断しなければなりません。そして、どの判断においても正解だと思います。

以前の休校措置は春休みを踏まえた１学期でした。学力格差が懸念されていましたがこの当時は復習の徹底や予習の反復授業を行い、対応することが出来ました。１学期と２学期では大きな差があるため、適切な対策と対応を取らなければ格差拡大はその比ではないと考えています。

もちろん、学期に関わらず成績を出す最も重要な要素にテストがあります。

そもそもテストは学校で使う教科書やワークなどをもとにつくられています。先にも述べましたが、授業回数が減ったとしても、教科書は終了させなければならないため、どこかで時間を削減することも考えるとテストは基本問題が中心になりやすく、まさに定期テストが簡素化されることも予想されます。すると応用問題や難易度の高い問題などの対応などができないまま次の単元に進むということも考えられます。

しかし、高校入試や大学入試は簡素化されることはありません。

入試問題を意識した学習指導に割く時間がとれなくなることも懸念されます。

さらに、学年相応の学習レベルに到達しているのか確認をしていかなければならない状況にもなってきました。そこで、学力の定着の観点からも模試や検定などを活用することも必要ではないでしょうか。

お子さんの今の力がどの程度なのか、模試であれば教科別に測れますし志望校に対する現在地を知る事ができます。また、英検や漢検などの検定は入試において有利になるのは言わずもがな、学年対応表があるので学習の定着と学習理解度を証明するため、そして合格証がもらえることで新たな級に挑戦したい、という意欲にも繋がります。これらの理由から、私たちWam香川では生徒たちに模試や検定の必要性を常に話し、コロナで学びを止めないためにも受検することを勧めています。