教室ブログ

2020.10.09

「雨」

こんにちは。Wam四箇郷校です。台風が接近しております。昨日今日で気温がガクンと下がり、朝方は久方振りに寒さを

 

覚えました。鼻かぜ等はひかれていないでしょうか?高校の方では概ね中間テストが終わり、中学の方ではこれからテスト期

 

間に突入と言う学校が有りますね。ここ数日断続的に「雨」が降りしきっておりますが、「雨」と言う物から、中学3年生当

 

時、国語の教科書で初めに触れた作品が、ほのか~に連想されます。今現在同じ会社の教科書には、もう掲載されておりませ

 

んが、映画監督の故・大林宣彦さんの短編エッセイである「出会い」と言う作品です。中学3年生当時と言ってしまうと、私

 

事ながら、私自身の年齢がおおよそばれてしまいそうですね・・・(笑)今は、「ネット」の時代ですから、記憶がおぼろ気

 

だった故、一応一つの回顧する方法として「ググって」みました。―当時中学生だった大林さんは、中学生活最後の思い出に

 

一人キャンプを実行します。しかし生憎の嵐に見舞われ、やっとこさの体(てい)で雨をしのぐための旅館にたどり着きま

 

す。その旅館内に、一人の年配の女性と同じ部屋を共にします。沈黙による居心地の悪さにさいなまれ、開口一番「この雨、

 

やみますかねぇ」と問いかけると、対し女性は「我が国で降り出した雨がやまなんだことは、まだ一度もござんせん(ござい

 

ません)」と返します。ドラマチックな表現に言い換えると「やまない雨は無い」と言い換えられるでしょうが、この場面で

 

は差しあたり、果たしてどちらの意味を指していたのでしょうかね(笑)大林さんは後述で自身の「自然観」を決定づける為

 

の知恵を教わったとしていますし、その「自然観」が映画撮影の仕事を円滑に行えるルーツになっている、ともしていますの

 

で、自然の「雨」その物と、何がしかの困難を例える為の「雨」、恐らく両方に受け取れても正に「自然」でしょうかね。正

 

に、衝撃的な「出会い」だったと思います。「出会い」に関連して、当時の担任であった国語の先生が自身の「出会い」に

 

ついてのお話をして下さいました。これも、ずいぶん前なので、正におぼろ気ですが・・・、「広島県」出身の方に「「しゅ

 

うせんきねんび」を漢字で書いて下さい。」と言われたそうです。そのお願いに従い、先生は「終戦「祈念」日」と書いたそ

 

うです。しかし、「公式」には「終戦記念日」ですから、「祈念」の方は実は誤りなのですね。ですが、「広島」出身のその

 

方は、「良かった」と一言返して下さったそうです。・・・間違っているのにですよ?「終戦」は戦争の過去を「忘れない

 

為」に「記念」する必要が有りますし、また二度と戦争を起こさない為に終戦を「祈念」する必要も有るのですよね。個人的

 

にはどちらも正解であると思いますので、公式には「記念」の方ですが、2つの意味を持ち合わせておいても、両方遜色(そ

 

んしょく)は無いと思います。公式な物に反するでしょうが、漢字の表し方一文字でここまで印象が変わるものなのだな(変

 

わるものだろうか)、とそこは正直に感じました(今も感じております)。尚更、言葉遣いや表現の仕方と言うのは大事だ

 

な、と改めて感じる次第です。今考えてみると、中々当時は先生の話を「理解しよう」とか「本当に理解出来た」という意味

 

で聞いて(聞けて)いなかったのではないか、いややっぱり聞いて(聞けて)いなかっただろう、そういう意味では、「もう

 

一度」学生の頃に戻って授業を受ける立場に、あと一度でいいから、立ってみたいな~と少し悔いも残る次第です。だからこ

 

そ、終戦記念(祈念)日のお話は、個人的には「もう一度」きちんと聞ければ、その悔いも少しは消えるかな~とも思ってい

 

ます。「出会い」と言う作品に関して、「また会いたくなる人」ってどんな人か、と思ったりします。(笑)皆さんにとって

 

「また会いたくなる人」と言うのはどの様な方でしょうか?かなり寒くなりましたから、これからテストの方は、手洗いうが

 

い等を励行し、風邪等ひかぬ様、体調に気を付けて下さい。

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