教室ブログ

2023.04.21

教室長から見た、それぞれの合格ストーリー⑤

Mさん

合格高校:國學院栃木中学(単願・2教科型)

受講科目:算数、国語

入塾時期:小6 7月

 

Wam那須塩原校、合格第1号のMさん。Mさんが入塾したのは、当塾が開校したばかりの7月。はじめ、お母さんから「娘が突然、私立の中学校に行きたいと言い出したんです…」という問い合わせがありました。それまで、当然公立の中学校に進学するだろうと考えていましたが、学校でパンフレットを貰い、Mさんが國學院栃木中学の施設や環境に魅力を感じたのがきっかけのようでした。お母さんは、「普段は何か主張をすることはほとんどなくて、初めてそのような言葉を聞いた」と言っていたので、Mさんは勇気を振り絞ったのだと思います。また、きっかけはそのパンフレットでしたが、Mさん自身がずっと、新しい環境を求めていたようにも感じました。

私立の中学に行くということは、これから中学受験のための勉強をしなければいけないということです。今まで習ったことはもちろん、見たことのないような難しい問題も攻略していかなければなりません。お母さんは「今まで普通の勉強を普通にやってきただけなのに、そんな勉強に耐えられるのか」という不安を口にしていましたが、その気持ちにも無理はありません。國學院栃木中学の試験は11月下旬。残り4ヶ月で相当頑張らないといけません。その話を聞いても、Mさんの意思は固く、「頑張る」と言ってくれたので、算数を週2回、国語を週1回行うことになりました。

しかし、塾の授業だけでは十分ではありません。宿題も毎回、結構な量を出しました。私自身の方針としては、週にどのくらい授業を行うかも、宿題を出す出さないも、生徒次第です。今回の場合、“Mさんが目標を達成するためには”を考えた結果が上記の指導方法となりました。

まず算数は、基本的な計算の定着を目標に。その後、中学受験特有の特殊な問題に取り組んで行きました。最初は慣れない問題形式や解き方に、苦戦を強いられました。線分図や面積図といった、普段は使わないような図を使う解き方も、はじめは混乱したと思います。さらに、足踏みしている時間はなく、どんどん新しい内容に進まなければなりません。中々ハードな期間だったと思いますが、授業で足りない分は宿題で補ったり、授業がない日も自習に来たりするなど、本当によく頑張りました。テキストで基本問題を習得し、その後過去問を何度も繰り返し解きました。その結果、合格目安の点数を十分に超えるだけの実力が見についていったのです。

国語については、元々本が好きだったMさん。文章を読んで“言いたいことを理解する”力がある程度備わっているように感じました。あとは、自分の考えを文章で書く力と、漢字の知識を身につけるべく、授業を行っていきました。授業のはじめに毎回漢字テストを行い、また、テキストを使ってたくさんの文章を読み、問題に答える、を繰り返しました。国語の読解はセンスも大切ですが、コツと慣れの部分も大きいです。國學院栃木中の過去問だけでなく、同じレベルの様々な中学の過去問を解きました。本番の試験後も「できた」と言えるほどの自信が備わったようでした。

試験の当日に、インターネット上で合格が発表されるシステムで、Mさんのお母さんから合格の報告をもらったときは、本当にホッとしました。

今回、Mさんのお母さんには、毎回の送迎だけでなく、宿題をやっている様子や自力で解けているかの確認をしてほしいという、こちらの要望にも快く応えていただきました。お迎えの際、毎回車から降りていただき、その日の授業内容の報告をしたり、私が「〇〇がまだ出来るようになっていませんね…」と話すと、「今日帰ってすぐにやらせます!」と言ってくれたり、有意義なコミュニケーションを取ることができました。本人の頑張りはもちろんのこと、お母さんのこの協力も、合格という結果に繋がったと思っています。

常日頃から、中学受験はあくまで通過点、合格しても入学後のことを考えて勉強に取り組むことが大事、と説き続けてきたので、受験が終わってからも塾を続けてもらいました。次の目標として、英検に挑戦。まずは5級です。約1ヶ月という短い対策期間でしたが、無事に合格し、中学入学後は4級→3級という計画も、既に考えているようでした。

自分の意思を親に伝え、自らの行動で進路を切り開いたというこの経験は、今後のMさんにとって糧となるはずです。

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