教室ブログ

2021.01.27

割り算と余りで数学のカーペットを作ろう!!

割り算と余りで数学のカーペットを作ろう!!

 

 

生徒・保護者・地域の皆様。

お世話になっております。

個別指導Wam城北中曽根校の小島です。

 

年始から続いた大雪はだいぶ前に治まりましたが、道の端には溶け残った雪が高く積もっています。

 

まだ寒い日が続く今日このごろ。

早く暖かくなってほしい・もう雪は降らないでほしいと切に願うばかりです。

 

 

さて、寒い時期には防寒用具がほしいところです。

そういうわけで、数学を使ってカーペットを作ってみましょう。

 

小学校で勉強する割り算と余りを利用します。

 

下の画像を御覧ください。

9つの部分に区切られたマス目があります。

色々と書いてあって目移りしますが、順番に説明します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのマス目には番号が割り振られています。

例えば、一番左上のマスm=1,n=1という番号が割り振られています。

真ん中m=2,n=2という番号になっています。

真ん中から一つ右に行くと、m=2,n=3というマス目になります。

 

さて、一番左上のマス目に注目しましょう。

一番左上はm=1,n=1というマス目でした。

このmとnを足し算すると、m+n=1+1=2となります。

 

この2を3で割ってみましょう。

2÷3=0余り2

計算で出てきた余り2は、1よりも大きいです。

そこで、一番左上のm=1,n=1のマスを黒く塗ります(上の画像では文字が見えなくなるといけないので、灰色で塗りました)。

 

このようにして、

①それぞれのセルの番号mとnを足し算する

②その答えを3で割る

③その余りが1より大きいときはマス目を黒く塗る

という操作を行っていきます。

 

もう一つ計算してみましょう。

今度は一番右上のマス目で計算します。

m=1,n=3となるので、m+n=1+3=4

4÷3=1余り1

出てきた余りの1は、基準の数の1より大きくないので、このマス目は塗らずにそのままにしておきます。

 

このようにして全部のマス目で計算し、3で割って余りが1より大きいマス目を塗っていくと、下の画像のような模様になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく模様が描けましたが、これだけではあまり面白くありません。

もっと大きいキャンバスを用意してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100✕100のマス目を用意しました。

今度はこれを使って模様を描いていきます。

 

ただ、1マス1マス計算するのはとても大変です。

一枚仕上げるのに日が暮れてしまいます。

 

そこで、機械の力を借りることにしましょう。

 

 

このマス目はExcelというソフトを利用して作ったのですが、Excelにはプログラミングでマス目の操作をする機能が付いています。

命令を書くと、その通りにコンピューターが計算やマス目を塗る作業を行ってくれます。

 

ここから先は少しだけプログラミングの話が続きます。

興味の無い方は飛ばしてください。

 

実際に書いた命令が下の画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青で囲んだt=10というところが割る数を指定する部分です。

ここをt=3とすると、先程と同じく3で割った余りを求める計算をしてくれます。

 

赤で囲んだ部分が、mとnの計算方法を決める部分です。

今はm+nになっているので、先程と同じくmとnを足す計算式になっています。

 

 

さて、早速プログラムを動かしてみましょう。

m+nを10で割った余りが5より大きいマス目を黒く塗っていきます。

 

一番最初の模様をヒントに、どんな模様になるか予想してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな模様になりました。

予想は当たりましたか。

 

 

正直なところ、これでは斜めの線が何本も続いているだけで、まだあまり面白くありません。

もっと計算式を複雑にしてみましょう。

 

先程m+nとしていたところを、m^2+n^2としてみましょう。

「^2」は2乗と言って、同じ数を2回掛ける計算のことです。

m^2=m✕mとなります。

なのでこの式は、m✕m+n✕nという式を意味します。

 

プログラムのm+nをm^2+n^2に変え、カーペットを描いてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても複雑な模様ができあがりました。

複雑な中にもしっかりとした規則があり、とても美しい模様です。

小学校で習うわり算と余りから、こんなにも複雑な模様を描くことができました。

 

 

さて、式を複雑にしていけばどんどん複雑な模様が描けそうです。

割る数も色々と変えながら試してみましょう。

 

そうして色々と模様を作ってみて、完成したのが下の画像のカーペットです。

9つの模様をつなぎ合わせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで寒い冬もバッチリです。

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