教室ブログ

2015.07.07

無知の知

皆さんこんにちは、個別指導Wam 庄内校の塩崎です。

 

教室では毎月「Wamだより」を皆さんにお配りし、教室でのニュースや頑張ったでしょうの発表などを行っています。今日はそんなWamだよりの7月号で乗せた内容をブログでも紹介いたします。新聞を意識した書き方なので、少しエラそうですけどご容赦ください(笑)

 

 

 

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ソクラテスという哲学者の名を、学生諸君は一度は耳にしたことがあるはずだ。彼が悟った「無知の知」もまた、誰しも一度は聞いたことがあるはずである。

 

「何も知らないのに知ったようになっている人間に比べ、私は自分が無知であることを知っている。ゆえに私は誰よりも知恵者である。」

 

中学生の頃の自分は、この偉大な悟りの境地に赤線を引きながら、「何を屁理屈を言っているんだこいつは」と冷やかな感想を抱いた。まさにソクラテスを「分かったようになった」愚か者だ。ある教室長とそんな話になったことがある。有名市立大学の文学部に入学し、期待を胸に膨らませて通いだしたその大学で、彼は失望にかられたそうだ。周りの生徒が三島由紀夫すら読んでいなかったから。誰一人自分と同じレベルで文学を語ることができる人間がいない。授業は安易に理解できる。そんな学生生活に暇をもてあまし、彼の頭には中退の文字すらよぎった。

 

間違いで履修した授業がそんな彼の人生を変えた。イマニュエル・カントという哲学者に関する授業だった。その授業で初めて、彼は内容が「何一つ」理解できなかったという。興奮に駆られた彼は、先生に質問を繰り返し、原著を読み、さっぱり理解できず、それを繰り返し、その先生はやがて恩師とり、そして文学青年は大学の哲学科を卒業することになる。

 

よくよく自分の交流の場を広げてみれば、自分がいかに奢りに満ちていたかがよく分かったという。その大学には「バケモノ」のような知恵者が溢れており、某国立大学の哲学科は「半端ない」人間たちで溢れていた。教授は数ヶ国語を操り、「最近古代ギリシャ語を学びだす」ような偉人であった。

 

『井の中の蛙大海を知らず』、まさにそんな経験であったという。鼻っ面を折られた。分かった気になり、侮った態度をとっていた自分。周りを見渡せば自分は何も分かっていなかった。物凄いやつはどこにでもいるのである。

 

私も同じような経験があった。誰にでも何かしらはあるはずである。その度に赤面を繰り返し、「自分は何も分かっていなかった」ことを学ぶ。無知の知とはおそらくそういうことなのである。

 

 

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