教室ブログ

2010.10.23

Kafka

I lie down in bed and listen to Prince on my headphones, concentrating on this strangely unceasing music. The batteries run out in the middle of “Little Red Corvette”, the music disappearing as though it’s been swallowed up by quicksand. I yank off my headphones and listen. Silence, I discover, is something you can actually hear.

「僕はベッドの上に横になって、ヘッドフォンでプリンスの音楽を聴く。その奇妙に切れ目のない音楽に意識を集中する。電池が”リトル・レッド・コーヴェット”の途中で切れる。音楽は流砂に呑みこまれるようにそのまま消えてしまう。ヘッドフォンをはずすと沈黙が聞こえる。沈黙は耳に聞こえるものなんだ。僕はそのことを知る。」(村上春樹) 

こんばんわ。楠見校スタッフBです。

今回のテーマは分詞構文の「付帯状況」です。
素材は村上春樹の「海辺のカフカ」です。いい翻訳者もついているのか海外でもベストセラーになりましたね。

付帯状況を表す分詞構文はもっとも目にする形で長文なんかでもよく出てきますね。 
SV・・・, ~ing と見たら、

1、「・・・、そして~する」(連続)か
2、「~しながら・・・」(同時)

と意味をとればほとんどの場合意味がとれていきます。

1、My train starts at six, arriving in Chicago at ten.
「私の乗る列車は6時に出発して、10時にシカゴに着きます。」

2、The gloomy girls from nearby university would be there, crowding around to shower me with flowers and money.
「そこらの大学の女たちも金と花束を持ってぼくに押し寄せるだろう。」 

いちばん上の例文では、concentrating と disappearing が 「付帯状況」を表す分詞構文で、前の節(SV)と動作が連続しています。

ただし、disappearing の場合は、主語が前の節のthe batteries ではないので、the music を分詞の前に置いています。このように主節の主語と異なる場合は、分詞の前に意味上の主語を置くのです。
みなさんには、自明の理ですね。

分かりましたか。

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