教室ブログ

2023.07.18

【政治】⑥選挙

衆議院は全員を入れ替えるため、

「総選挙」と呼ばれています。

参議院は3年ごとに

半数を入れ替えます。

 

選挙権は18歳以上。

被選挙権は衆議院が25歳以上、

「良識の府」参議院が30歳以上です。

 

選挙の際は公約(マニフェスト)

を掲げて戦います。

「政権を取ったらこれらの政策を

必ず実行します!」との

有権者との約束です。

外交安全保障・経済財政・

社会保障・憲法・原発などです。

 

選挙区制については、

昔は「中選挙区制」

(1選挙区から複数人当選)でしたが、

2大政党を志向する小沢一郎氏により、

彼の1度目の政権交代時に、

「政権交代が起きやすい」

「小選挙区制」

(1選挙区から1人だけが当選)

に改変されました。

そして実際にこの制度を巧みに利用し、

小沢氏はのちに

民主党による2度目の政権交代を

成し遂げました。

小選挙区制は

1選挙区で1人しか当選しないため、

「死票が多くなりやすい」

という弱点があります。

 

衆議院の小選挙区は

全国を約300の選挙区に分けます。

参議院の小選挙区は

各都道府県で分けますが、

「一票の格差是正」のため、

人口の少ない

「島根と鳥取」と「徳島と高知」は

「合計して1名」とし、

全国45選挙区で運営されています。

また、面積の大きい「北海道」、

人口の多い都府県(東京・大阪など)、

は複数人が当選します。

 

「個人名」で投票する

「選挙区制」と違い、

「比例代表制」は、

「政党名」を書く制度ですが、

これは「少数政党に有利」です。

しかし裏を返せば、

「多党制を招きやすい」

という弱点があります。

現在の日本の選挙システムは、

「小選挙区比例代表並立制」です。

 

衆議院の比例代表制は、

全国を11ブロックに分けますが、

参議院の比例代表制は、

全国1区で戦います。

衆議院は「拘束名簿式」で、

「政党名」で投票します。

参議院は「非拘束名簿式」で、

「個人名か政党名」で投票します。

 

なお、

衆議院選挙は参議院選挙と違い、

小選挙区と比例代表の

「重複立候補」が可能です。

すなわち、

小選挙区で落選しても

比例代表で復活当選出来る

可能性があります。

 

人口の多い選挙区ほど、

有権者1人あたりの

投票価値が下がってしまう、

「一票の格差」問題があります。

憲法の「法の下の平等」への抵触です。

衆院選では、

「一票の格差」が2倍を超えると、

裁判所が「違憲状態」という

判決を下す傾向があります。

参院選では、

神奈川県と島根県の間に

約5倍の格差が発生し、

島根県は鳥取県と

2県で1つの選挙区とされました。

 

「低い投票率」も問題です。

50%前後の投票率が続いており、

特に20代は30%前後と、

「若者の選挙離れ」は深刻です。

一方60代の投票率は70%前後で、

「シルバー民主主義」と呼ばれる、

少子高齢化が進む先進国に特有の

状態になってしまっています。

「インターネット投票」など、

改善策が模索されていますが、

いまだ解決されないままです。

 

「立候補への新規参入障壁」も問題。

昔から

①地盤(支援者)

②看板(知名度)

③かばん(資金力)

と言われていますが、

供託金(立候補の際に一時的に

法務局に預けるお金)だけで

最大600万かかります。

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