教室ブログ

2023.07.10

【世界史】【ストーリー⑧近世ヨーロッパ】

【大航海時代】

肉食のヨーロッパ人が

肉を保存したり味を変えたりするため、

アジアの香辛料が欲しい!

しかしオスマン帝国が強大化し

地中海を独占してしまった、

なら大西洋から直接アジアへ!

ルネサンス期に航海に必須の

羅針盤の発明された!

モンゴルの「フビライ=ハン」とも

交流があった「マルコ=ポーロ」

が記した「世界の記述」を読むと、

日本は黄金の国らしい!

…などなどが

大航海時代が到来した理由です。

ポルトガルは東回り

(アフリカ大陸~インド洋)、

スペインは西回り

(大西洋~南アメリカ~太平洋)。

ポルトガルは

日本の種子島まで辿り着き鉄砲伝来。

スペインは

マゼランが初の世界一周を達成。

世界はポルトガル(アジア)と

スペイン(新大陸)に分割されます。

価格革命(新大陸の銀が西欧へ)、

商業革命(地中海から大西洋へ)、

世界の一体化、がもたらされます。

 

【宗教改革】

改革というよりは

腐敗したキリスト教の

原点回帰運動です。

「買えば天国に行ける」

贖宥状なんて聖書に書いてない、と

ルターが「聖書主義」を唱えました。

またルターは聖書をドイツ語訳し、

聖書を人口に膾炙させました。

カルヴァンも同じく聖書主義、

「予定説」を唱え蓄財を肯定、

資本主義の発達を後押ししました。

イギリスも「イギリス国教会」という

独自の宗派を確立しました。

これらは従来の旧教

「カトリック」「ギリシア正教」

と異なり、新教

「プロテスタント」と呼ばれました。

旧教も「対抗宗教改革」として、

「イエズス会」を結成、

精力的な世界布教へ乗り出します。

 

【スペインの覇権】

ハプスブルク家出身の

「カール5世」という王様が

神聖ローマ帝国皇帝になります。

彼は「カルロス1世」として

スペイン王も兼務します。

彼の死後、ハプスブルク家は

「オーストリア=ハプスブルク」と

「スペイン=ハプスブルク」に

分割されます。

カール5世の子・「フィリペ2世」が

スペイン王になります。

ポルトガル王も兼務し、

世界中に植民地を持つ

「太陽の沈まぬ帝国」として

16世紀、覇権国となります。

 

【オランダの覇権】

スペイン(カトリック)から独立し、

17世紀前半に覇権国となったのが

オランダ(プロテスタント)です。

ベルギーはカトリックが多く、

スペインに残りましたが、

のちに同じく独立を果たしました。

一気に凋落する

スペインの利権を引き継ぐとともに、

「東インド会社」を設立し

対アジア貿易を独占し、

世界の富がオランダに流れました。

 

【イギリス絶対王政】

イギリスでは、100年戦争のあとの

「バラ戦争」と呼ばれる内乱で、

さらに諸侯が没落、王権が伸長、

「エリザベス女王」のもとで

絶対王政の全盛期を迎えました。

オランダの独立を許し

斜陽のスペインの凋落への決定打は、

「無敵艦隊」の対イギリス敗北です。

なおエリザベス女王は、

異母姉「メアリ1世」

(フィリペ2世の妻)が試みた

カトリック復権を否定、

イギリス国教会を確立しました。

 

【フランスの覇権】

ユグノー戦争という宗教戦争が勃発。

ユグノーとは

フランスのカルヴァン派のことです。

国王アンリ4世は「ナントの勅令」

を発しユグノーの信仰を認め、

自らはカトリックに改宗するという

奇策で国家のまとまりを維持します。

そして今度はドイツの宗教戦争

「30年戦争」に介入、

フランスは旧教国なのに新教側で参戦、

永遠のライバル・ハプスブルク家を

弱体化させることに成功します。

そして「ルイ14世」のときに

フランス絶対王政全盛期が到来。

17世紀後半から18世紀前半、

フランスは覇権国となりました。

 

【ドイツ30年戦争】

最大最後の宗教戦争が30年戦争です。

ハプスブルク家が支配する

神聖ローマ帝国で起こりました。

旧教(皇帝側=ハプスブルク家側)と

新教(諸侯側)の宗教戦争のはずが、

ハプスブルク家vs反ハプスブルク家

の国際戦争に発展、

ハプスブルク家が敗北しました。

講和条約の

「ウェストファリア条約」で、

神聖ローマ帝国内の領邦に

主権が認められたため、

神聖ローマ帝国は有名無実化しました。

そしてのちにナポレオンにより

滅亡します。

 

【イギリス市民革命】

国王ジェームズ1世・チャールズ1世は

「王権神授説」を唱え専横。

穏健な立憲君主政を志向する長老派と、

急進的な共和政を主張する独立派が、

これに「議会派」として反発します。

そしてついに独立派の

クロムウェル(敬虔なピューリタン)が

チャールズ1世を処刑、

ここにイギリス初の共和政が誕生します

(「ピューリタン革命」)。

クロムウェルは

スコットランドとアイスランドを征服、

じょじょに独裁色を強め、

最後は自らも処刑されます。

そして王政復古

(チャールズ2世・ジェームズ2世)。

しかし王がまた専横、議会は王を追放、

オランダから新国王として

ウィリアム3世を迎え、

「王は君臨すれど統治せず」の

立憲君主政となります。

これは無血で成功したことから

「名誉革命」と呼ばれます。

その後「議院内閣制」

(内閣は国王でなく議会に責任を負う)

も根付きます。

 

【ロシア】

ロシアの歴史のはじまりは

ノルマン人による「キエフ公国」です。

その後「タタールのくびき」

=モンゴルによる支配

(キプチャク=ハン国)を経て、

「モスクワ大公国」が誕生、

滅亡した「ビザンツ帝国」の

後継国家を自負しながら拡大、

「ロシア帝国」となります。

ピョートル大帝やエカチェリーナ2世が

近代化を進め、

プロイセンとともにヨーロッパの

新興国として台頭してきました。

 

【新大陸】

中南米のアステカ帝国、

南米のインカ帝国が、

それぞれスペインの

コルテス、ピサロに滅ぼされます。

一方北米には、最初オランダが、

ついでイギリスとフランスが進出。

最終的にイギリスが他国を駆逐します。

イギリスの大西洋三角貿易

(アフリカからアメリカへ奴隷)

(アメリカからイギリスへ砂糖・煙草)

(イギリスからアフリカへ武器)は、

産業革命の原動力になりました。

この記事をシェア

すべて無料!
丁寧にサポートさせていただきます!

お急ぎの方はこちら! 電話でもお伺いいたします!

フリーダイヤル(受付時間10:00~22:00) フリーダイヤル® 0120-20-7733