教室ブログ

2022.12.12

【倫理コラムー26】レヴィ=ストロース

【レヴィ=ストロース】

得意技:構造主義

活躍した時代:現代ヨーロッパ

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彼は元々哲学者、

あるいは前回のコラムで紹介したソシュールに

影響を受けた言語学者でしたが、

アマゾンでのフィールドワークを通じ、

文化人類学者に転向しました。

 

そこ(=アマゾン)で彼は、

「野生の思考」(=非西洋の神話的思考様式)が、

決して「文明の思考」(=西洋の合理的思考様式)に

劣るものではないことを発見しました。

前者は具体思考、後者は抽象思考、

という違いがあるだけで、両者に優劣はない。

そうして西洋の絶対性を相対化しました。

そういう意味では、

彼は文化相対主義の祖でもあります。

 

まさに勉強(学問)する意義とは、

この「相対化」です。

「英語」を勉強し、「日本語」を相対化する。

「世界史」を勉強し、「日本史」を相対化する。

たとえば中世、

たとえばヨーロッパ、

たとえばアイヌ人、

を、勉強して知識を得、想像してみる。

つまり、

今(21世紀の)、

ここ(日本の)、

私(日本人の私)

を相対化すること。

自分の考えだけが絶対ではないことを認識すること。

それが勉強することの、ひとつの意味です。

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