教室ブログ

2021.07.09

最も適切なものを1つ選んではいけません

皆さんこんにちは。Wam種池校の車です。

 

種池校に着任してからしばらくの間、国語の授業を行っていなかったのですが、先日久しぶりに国語の授業をしたら、なんだか楽しくなってしまいました。

学生時代は国語が特に好きなわけでも得意なわけでもなかったのですが、国語を教えるのは好きです。

 

国語の問題でよくあるのが、「最も適切なものを1つ選びなさい」というものです。

国語以外でも、社会科や理科、また英語の長文問題などでもよく見かけますね。

 

先日の授業で生徒に伝えたのは、「4つの中から正しいものを1つ選ぶ問題は、逆に間違いを3つ見つける問題だと思って解くべし」ということです。

自分が正しいと思ったものがなぜ正しいか、根拠を説明するのは結構難しいものです。それゆえに、「正しそうなものを探す」という発想で解こうとすると、どれも正しいように見えてしまってどれを選べばいいか全然わからなくなることがありがちです。

間違いがなぜ間違いであるかの方が、根拠をはっきり言葉で説明できるものです。

好きな人のことをなぜ好きなのか説明するのは難しいけど、嫌いな人の悪口ならいくらでも喋れるのと同じですね。(ちょっと違う)

 

何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」という格言のような漫画のセリフが知られていますが、僕は何が好きかより何が嫌いかを語る方がその人のポリシーや思想がはっきりと表れると思っているので、いまいち同意しかねます。

・・・というのは完全に余談でした。

 

センター試験(現共通テスト)を受けた経験のある人は、あの国語の問題がまさに間違いを探すパズルのような問題だということに共感できるという人が多いと思います。

国語で高得点がとれる人は、正しいものを探すのではなく間違いを探すというやり方が自然にできている人が多いです。

 

過去を振り返ると、小学校の国語の授業などでは、あるテーマに対してクラスのみんなが意見や感想を出し合って「いろんな考え方があって面白い」と結論づけて話が終わってしまうことが多かったように思います。

もちろん、答えがただ一つには決まらないような問題もありますし、文章を読んでどこまでも自由に想像を膨らますというのは、趣味でやる分には楽しいものです。

しかし、正しい読み取り方と間違った読み取り方は必ず存在するし、文章から論理的にできる想像と、根拠の無い妄想は区別しなければいけないのが国語という学問です。

国語力に自身の無い生徒さんには、是非Wamで国語の勉強をしていってほしいです。

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