教室ブログ

2021.03.29

内村鑑三さんの”後世への最大遺物”

地域の皆様

お世話になっております。

 

個別指導Wam城北中曽根校の小島です。

 

 

ここ最近、本屋に行ったりネットサーフィンをしていると、よく内村鑑三さんの名前を目にします。

 

内村鑑三さんといえば有名な思想家(様々な肩書があります)で、多くの著作や関連書籍があります。

 

以前、岩波文庫の”後世への最大遺物”という本を読んだことがありましたが、なるほどこれはすごい本だと思い、何度も読み返しました。

 

 

後世への最大遺物という本は、内村鑑三さんが2回に渡る公演をされた際の記録です。

 

内村さんの語りのうまさと、また、記録した方の力量もあってか、かなり読みやすい文章になっています。

 

ページ数も少なく読みやすい本です。

 

 

本の中では、人が後世へ遺せる物について述べられています。

 

中でも大事なポイントは、本のタイトルにも出てきた最大の遺物は何か、また、何故それが最大遺物なのかということだと思います。

 

この最大遺物は誰にでも遺せるものであることや、この本自体が内村鑑三さんの最大遺物の一つということも面白い点です。

 

 

氏のおっしゃるところの最大遺物が何かということは、ここには書きません。

 

ぜひご自身で確かめてみてください。

 

 

ところで、最近SDGs(持続可能な開発目標)という言葉があちこちで聞かれるようになりました。

 

もとは2015年に国連サミットで採択された目標ですが、最近になって様々な場所で取り上げられています。

 

SDGsとは、「誰一人取り残さない持続可能でよりよい社会の実現を目指す」ことを目的とした、全17の目標のことです。

 

この目標に向けた活動の結果も、後世へ遺していく遺物となっていくのでしょう。

 

 

”後世への最大遺物”を読んでからというもの、私も常々、後世に遺物を遺すということについて考えてきました。

 

何を遺せるのかということも考えますが、それよりも、遺物を遺す意味は何なのだろうと考えてしまいます。

 

こう書くと、遺物を遺したくないケチな人間なのかと思われそうなので、そんなことを考える理由を述べてこの文章を終わりにします。

 

 

夜にキャンプや釣りをしているとき、ふと空を見上げると、幾多の星が空を埋め尽くしています。

 

そのままボケーッと星々を眺めていると、あるものは青く光り、またあるものは赤く光ったり白く光ったり、瞬いたりしています。

 

この目に見える範囲にある星々の他に、目に見えない範囲にはそれ以上にたくさんの星があります。

 

その星々が集まったものが銀河ですが、銀河も無数にあって銀河団を形成しています。

 

そしてその銀河団も数え切れないほど存在しています。

 

 

こうして大きいスケールへと物思いが進むうち、この地球、さらにはそこに住んでいる私は何とちっぽけな存在なんだろうということを考えてしまいます。

 

このちっぽけな存在がちっぽけな遺物を遺したところで、無限に広がる宇宙全体に対してなんの意味があるのだろうか、また、よく言われる話ですが、太陽の膨張などによりこれから何億・何十億年後には地球がヒトの住めない星になると言われているのに、後世に遺物を遺す意味があるのだろうかとも考えてしまいます。

 

これが先程書いた、遺物を遺す意味を考えてしまうということです。

 

 

このように考える一方で、今の私たちが豊かな暮らしを送れるのも、前世代の方々が苦労して遺物を遺してくれたからだということも考えます。

 

後世に遺物を遺すことでその恩に報いなければ道義に反するような気もします。

 

そんな考えのせめぎあいを繰り返しつつ、自分が後世に遺せる遺物は何なのだろうと考える日々です。

 

 

さて、みなさんは後世への遺物ということについてどうお考えでしょうか。

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