教室ブログ

2020.10.06

ある中学校の社会のテストの問題がマニアックな気がする件

 

学校の先生って、割と変な人面白い人が多い。

僕の高校の時の化学・生物の先生が、文系をめちゃくちゃ馬鹿にしてくる絵にかいたような理系教師だった。

元気かな……。

 

豊中市の中学校の先生もご多分に漏れずだった。

ある中学校の歴史の中間テストにはこんな問題が出た。

 

『日本海海戦において、日本艦隊を指揮する等して活躍した軍人の名前を答えよ』

 

答えはもちろん、東郷平八郎(海軍大将)なのだが……。

「日露戦争」の中に「日本海海戦」という海戦があった、ということを知識として知っている人は多いが、指揮官の名前をはっきりと覚えている中学生はなかなかいないだろう。

当然、小テストなどで事前に名前が登場していたとは思うが、なかなかマニアックな気がする。

(とは言っても一般教養の範囲内だが)

 

では、マニアックついでに、教科書で少ししか触れられない日本海海戦についての話をしよう。

 

日本海海戦で、日本艦隊(正式には連合艦隊という)の旗艦(リーダーの艦)になったのは「三笠」という戦艦だ。

問題に登場した東郷平八郎もこの艦に乗って指揮を執っている。

この戦艦三笠は、現在、日本で現存している唯一の戦艦なので、ぜひ生で見てみてほしい。

(現存、とは言え記念艦として残っているだけなので水には浮いていない。神奈川県横須賀市に記念艦があるのでぜひ見に行っていただきたい)

 

ついでに、日本海海戦で有名なのが、東郷平八郎が指揮したと言われる丁字戦法にもふれておこう。

丁字戦法とは、極めて大雑把に言えば、自分の艦隊を横向きに、敵の艦隊を縦向きにして戦う戦法のことだ。

戦艦をはじめとする砲を持つ艦艇は、前方に向かって戦うよりも横向きに戦う方が火力が出る。

 

というのも、戦艦の写真などを見てみると、前方と後方にそれぞれ砲がついている。

それらの砲は、左右と砲がついてる方向に撃つことは出来るが、反対側に向けて射撃はできない。

ということは前方に向けて撃つ場合は、前方の砲しか使えないというわけだ。

しかし横向きに打つならば、前方の砲も後方の砲も射撃可能である。

単純に攻撃力2倍だ。

※ついでに言えば、戦艦などの戦闘艦艇には大抵、副砲という主砲よりも小さい大砲が両側面についている。

これらも射撃可能になるので、もっと攻撃力が上がる。

 

つまり丁字戦法とは、相手の攻撃力を半分にし、味方の攻撃力を2倍にする効果があるわけだ。

 

では、今回のテストに出た問題を上記の知識も交えてさらにマニアックにしてみよう。

 

問1

 

『日本海海戦において、連合艦隊を指揮する等して活躍した軍人と乗艦していた戦艦の名前を答えよ』

 

『①の軍人が指揮した戦法の名前と、その具体的な内容を答えよ』

 

……多分、完答できるのは『坂の上の雲』を読んだことがある人だけだろう。

 

三笠記念艦HP:

https://www.kinenkan-mikasa.or.jp/mikasa/index.html

 

『坂の上の雲』著:司馬遼太郎

 

 

 

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