教室ブログ

2015.08.21

アートに呼ばれて

こんにちは、個別指導Wam 庄内校の塩崎です。先週はお盆休みでブログもお休みさせていただきました。皆さんはお盆休み、どこかに出かけられましたか?僕はこのお盆休みはアート尽くしの旅行を楽しみました!

 

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これは香川と岡山の間に浮かぶ直島というところで撮影したものです。直島は現代アートで埋め尽くされた島で、地中海美術館などの美術館はもちろん、島の至るところでユニークやカフェや施設(特に銭湯が有名です)と遭遇することができます。さらにベネッセハウスという現代アートに特化した美術館は、ホテルも兼備していて、僕もそこに泊まりましたが、とにかくお洒落で、施設内の公園やレストランなどでも様々なアートを楽しむことができます。

 

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僕は現代アートへの造詣が深いわけでは決してありませんが、これだけ多くの作品に囲まれた経験は初めてだったので、大いに楽しめました。最終日は僕が死ぬまでに一度はいきたいと常々思っていた大塚国際美術館に行ってきました。大塚国際美術館は徳島の鳴門にあります。山をくりぬいて作られているので、とにかく大きくて広い!一日で全てをじっくり観覧するのは時間的にも体力的にも厳しいです笑この美術館の最大の特徴は、「全て偽物」というところです。偽物と呼んでしまうと聞こえが悪いですが、要はレプリカなのですが、その代わり世界中の著名かつ重要な絵画が一堂に会しており、しかも原寸大というのだから驚きです。

 

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入ってすぐにミケランジェロの『最後の審判』がお出迎えです。圧倒されます。

 

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こちらはダ・ヴィンチの『最後の晩餐』

 

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モナリザもあります

 

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ゴッホの幻の向日葵です。今年の名探偵コナンの映画の題材にもなりましたね。
日本にあったものですが、戦禍で消失したといわれています。レプリカとはいえ感激です。

 

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反戦を象徴した絵画として有名なピカソの『ゲルニカ』。無差別攻撃により廃墟と化したスペインのゲルニカという都市の名前から。その禍々しさに圧倒されました。

 

僕はピエール・オーギュスト・ルノワールというフランスを代表する印象派の画家が好きで、美術展にもいったことがありますが、もちろん写真もとれないですし、物によっては至近距離まで近づくことが禁止の作品もあります。ここに揃っているのは本物ではありませんが、だからこその利点として、条件付ながら写真をとっても良い、展示物によっては触れることすらできるし、目の前で見ることもできます。ミラノまで行って最後の晩餐を見て、ルーブル美術館まで行ってモナリザを見て、なんてことがいつか出来ればいいなと思いましたが、まずはそれが一堂に会した場所で大塚国際美術館で、というのもありですよね♪

 

芸術に触れるというのは、僕はとても大切なことだと思います。本を読むだとか、日本の伝統芸能を嗜むだとか。芸術は我々の感性を研ぎ済ませてくれる貴重な人類の財産です。例えばですけど、絵画を見るときや神社にお参りするときに、イヤホンを耳につけて音楽を聴く人はたぶんいない。普通はいない。それは、もちろんマナー違反だからとか、そういうのはあると思う。でもおそらく、人はそれらの行為をする際に、そこから発せられる「なにか」を聞き逃さないようにする為だと思うんです。神様仏様にお祈りするときや絵画を目の前にしたときには流石にイヤホンしないでしょ、だって。

 

それはきっと、心を落ちつかせて、気を鎮めて、どんなささやきも聞き逃さないようにしているんです。無意識にでも、僕らはそうしている。それは、その絵画が何かメッセージを発しているような気がするからです。仏様が自分の願い事を本当に聞いているような気がするからです。「そんな気がする」というのはまさに感性であって、「雰囲気を感じる」だとか、そういう力は生きていくうえでとても大切なことです。そもそも人間にはそんな機能が備わっています。「この場所にはいちゃいけない気がする」だとか、「この人にはついていっちゃいけない気がする」だとか、「この人の言うことは信じちゃいけない気がする」だとか。

 

皆さんはこれから大きくなっていくにつれて、自分で決断を下さなくてはならないという場面に出くわすことが増えてきます。進路もそうだし、就職もそうだし、結婚もそうだし。そこには勉強と違って答えはない。正しいも間違ったもないし、あったとしてもそのときには絶対に分からない。回顧的に「あのときのあの選択はダメだったな」とはなるかもしれませんが、決断はどんなときも「どうしたらいいかわからない」状況で僕らに下せと迫ってくる。そんなときの指針の一つとして、僕は感性というのはとても大切なものだと思います。僕がいいたいのは、「迷ったときは自分が感じたことを信じて突き進め」とかそういうことではありません。そうじゃない。それは妄言です。感性は必ず理性と関連している。僕の自論ではありませんよ。哲学者のエマニュエル・カントがそう言っているんです。

 

感性を大切にするというのは、ある事象や状況から何かしらのメッセージ性や雰囲気を、例えば「これは信じるに値しないぞ」だとか、「ここに長居したら気をやんでしまうぞ」だとか、そういうのを敏感に察知する感受性を養い、「どうしたらいいかわからない」という事象そのものを感じとり、そこからそれを考察し、思考し、分析し、他者と論じ、有益な情報を引き出すことで、そんなときにも「何故か適切に行動できてしまう」力を身につけるということです。だから、その感性を普段の生活とは別次元で研ぎ澄ませてくれるもの。なんでもいいんですけど、特に芸術だとか、音楽だとか、文学だとか、伝統芸能だとか。なんだかメッセージ性のありそうなもの。そういうのは、若いうちから親しんでいて損はない。

 

ただ現代アートは僕もそのメッセージ性がよく分からなかったので。今回は僕もよく分からない感じで文章を締めてみることにします。

 

なにか感じられそうですか?

 

 

 

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