宝塚北高等学校（たからづかきたこうとうがっこう）

公立

兵庫県宝塚市｜公立｜共学

基本情報

兵庫県宝塚市にある男女共学の県立高等学校で、1985年（昭和60年）に創立されました。校訓は「自律協調勤労創造」。全日制課程には、難関大学進学を目指す普通科、科学探究に特化したグローバルサイエンス科（SSH指定校）、そして全国唯一の演劇科を設置しています。確かな学力、豊かな人間性、高い志を持ち、国際社会や地域社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

所在地

〒665-0847　兵庫県宝塚市すみれガ丘4丁目1-1

アクセス

JR宝塚駅・阪急宝塚駅から
■北へ徒歩で約25分（1.8km）
■阪急バス（すみれガ丘東行）で約10分，すみれガ丘一丁目下車，西へ300m

沿革

1985年（昭和60年）4月に兵庫県立宝塚北高等学校として設置が決定し、同年4月に普通科と演劇科（全国唯一）の2学科で開校しました。1986年には普通科に理数コースを設置。1994年にオーストラリアのジョン・カーティン高校と姉妹校提携。2003年に理数コースをグローバルサイエンスコースに改編し、2014年にグローバルサイエンス科として独立させました。2019年にはスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されるなど、理数・国際分野での教育研究に注力し、発展を続けています。

偏差値

グローバルサイエンス科	70
普通科	62
演劇科	53

学部・コース

普通科

普通科は基本的に全ての強化をバランスよく学習できる様になっています。 2年生進級時から文理選択を行い、3年生はさらに細かい選択科目に合わせて学習を進められます。文系を選択した生徒は演劇科の専門科目の選択も可能です。

グローバルサイエンス科

グローバルサイエンス科は兵庫県全域から出願が可能な学科です。総合的な学習の時間を使って理数科目や課題研究、実践的な英語の授業などで科学的探究心や表現力を高めていきます。学習時間も特別で週2回に7限授業、その他特別な補習授業もあります。また、他の学科にはない海外研修や特別講義、プレゼンテーション実習、高大連携など特別な行事を行います。スーパーサイエンスハイスクール（SSH）として、科学技術、国際的な視野と高い探究心を育成。

演劇科

全国的にも珍しい専門学科。演技・舞台制作・脚本などを体系的に学び、表現力・創造力を育成。宝塚歌劇団や舞台芸術分野で活躍する卒業生も多数。土日や祝日、長期休暇の間に校外学習や特別講義などがたくさんあります。また授業の3分の2は普通科目になります。

入試傾向と対策

試験科目別対策

国語

配点	100点
合格目安	8割程度
傾向と対策	【傾向と対策】大問は5問構成。比較的記述問題が少なく選択問題が多いですが、選択問題の文章が長い為、短時間で適切なものを選ぶ練習が必要です。漢文や古文、現代文の知識で解ける問題は素早く確実に解きましょう。現代文は文学的文章と説明的文章に加え、資料読解や俳句などとそれに関する会話文の読み取りが出題されるため、問題形式に慣れることが大事です。

数学

配点	100点
合格目安	8割程度
傾向と対策	【傾向と対策】大問は6問構成。大問1の小問集合や、各大問の(1)(2)は速く正確に解けるようにしましょう。大問2以降は関数や確率、図形と幅広く出題されます。証明は図形や整数に関する問題で出ますが、穴埋めのため流れに乗れるかが鍵となります。各大問の後半も難しい問題はありますが、解けるようになるためにも日頃から応用問題に挑戦したり思考力を鍛える必要があります。

英語

配点	100点
合格目安	8割程度
傾向と対策	【傾向と対策】大問は5問構成。大問1にはリスニングがありますが、難しくはないので日頃から英語のスピードに慣れましょう。大問2～4は対話文・長文読解などですが、文章量がかなり多い為、しっかり時間内で解ききる訓練が必要です。大問5は語形変化とイラストからの対話文となりますので、不規則動詞や会話文もしっかり覚えましょう。英語は極端に難しい問題も易しい問題も少ないため、少し難しい問題でも点数を取る必要があります。単語は、はば単を活用して確実に覚えましょう。

理科

配点	100点
合格目安	8割程度
傾向と対策	【傾向と対策】大問は4問構成。化学・物理・生物・地学それぞれの分野から各大問出題されます。実験や観察に関する問題も多く出題されるため、実験の手順や基本事項をしっかり覚える必要があります。結果や考察、数値の計算も良く出題されるので、計算問題も解けるように練習しましょう。

社会

配点	100点
合格目安	8割程度
傾向と対策	【傾向と対策】大問は3問構成。地理・歴史・公民それぞれの分野から各大問出題されます。特定の出来事に関する正誤の組み合わせ問題や文中に当てはまる語句や文の組み合わせ問題が出題されるため、教科書にある知識を暗記する必要があります。また知識問題だけでなく、図や表などの資料読み取り問題も出されており、そういった問題にも慣れておく必要があります。

受験対策について

兵庫県公立高校の一般入試はどの学校も同じ問題となります。また、内申点250点と当日の試験5教科500点を250点に圧縮し合計500点満点になること、第一志望校のみ加算点20点(第2学区の場合)も共通となります。
宝塚北高校は内申点をかなり取る必要がありますので、普段の提出物や小テスト、定期テストにしっかり取り組みましょう。
5教科の試験に関しては約8割が必要なため、基本的な問題はもちろん、少し難しい問題にも解けるようにしましょう。

特色

教育方針

校訓「自律協調勤労創造」の理念のもと、これからの社会を力強く生き抜くための確かな学力と豊かな人間性を育成することをスクール・ミッションとしています。特に、SSH事業や演劇科の専門教育を通じて、生徒の高い志と、互いを高め合いながら国際社会や地域社会で活躍できる資質・能力を養うことに重点を置いています。

学校行事

北高祭（文化祭）、体育大会、SSH研究発表会、修学旅行、芸術鑑賞会、課題研究発表会、演劇科公演など。学年や学科ごとに特色ある行事を実施。

クラブ活動

【文化系】
吹奏楽、演劇、美術、茶道、華道、書道、放送、写真、文芸、自然科学、軽音楽、ESS、かるた、将棋ほか。

【体育系】
陸上競技、サッカー、硬式野球、バスケットボール、バレーボール、テニス、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道、バドミントン、ハンドボール、水泳、ダンスほか。

進学実績

難関国公立大学から関西圏の有名私立大学まで、極めて高い進学実績を誇ります。（2025年度合格実績、一部抜粋）

【国公立大学】京都大学（1名）、大阪大学（23名）、神戸大学（17名）、大阪公立大学（12名）など、計118名が国公立大学に合格。国公立大学医学部にも4名の合格実績。
【関関同立】関西学院大学（201名）、関西大学（126名）、同志社大学（55名）、立命館大学（61名）
【産近甲龍】京都産業大学（12名）、近畿大学（167名）、甲南大学（83名）、龍谷大学（20名）
【特徴ある進路】演劇科からは、宝塚歌劇団をはじめとする芸能関係や舞台芸術の専門分野に進む卒業生も多く、特色ある進路を実現しています。