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国語の授業で必ず習う「漢文」。

漢字ばかりなうえにそのままの順番で読むことができず苦手だ、という方も多いのではないでしょうか?
そんな方のために、今回の記事では漢文を日本語として読むために必要な基礎知識を解説したいと思います。

 

 

漢文の基本:種類・読み方

漢文の種類

漢文とは古代中国の文語文のことです。
漢文の読み方には「白文」「訓読文」「書き下し文」の3種類があります。

 

●白文・・・漢字だけで書かれた文章

 

●訓読文・・・白文に送り仮名や符号をつけて、日本語として読みやすくしたもの

 

●書き下し文・・・訓読文を漢字と仮名で書き改めたもの

 

 

読み方の基本

送り仮名

歴史的仮名遣いのカタカナのことで、訓読文の漢字右下に書きます。
例1の『春眠不覚暁』で言えば、『覚〈エ〉』や『暁〈ヲ〉』のことですね。
書き下し文では平仮名で表記されています。

返り点

返り点とは、書き下し文にする際に、日本語として読みやすくするための記号です。

日本語と中国語では文法が違うので、そのまま読んでも日本語が成り立たないので返り点が必要になります。
代表的なものは「レ点」「一・二点」「上下点」です。

 

●レ点・・・下の一字から、すぐ上の一字に返って読む

 

●一・二点・・・一字から二字に返って読む

 

●上下点・・・一・二点を挟んで、さらに返って読む。(一・二点より後に返します。)

例1「春眠不覚暁」(『春暁』孟浩然)
現代語訳:春の眠りは心地よく、夜が明けたことも気づかずにいる

 

例2「寧為鶏口、無為牛後」(『史記』)
現代語訳:「鶏の口になっても、牛の尻になるな」
(意訳:大きな集団でその他大勢として使われるよりも、小さな集団で長になりなさい)

 

 

漢文の基本:置き字

置き字とは

漢文の中には、「助字」と言われる文字の一種があり、語句と語句を接続したり、文末において断定・完了・疑問などの意味を付け加える役目があります。

この「助字」の中で、前後に置かれる文字に送り仮名がつくことにより読む必要のなくなる字や、日本語として読むことが難しい字を「置き字」といいます。
「置き字」には「而」「焉」「矣」「於」「于」「乎」「於」「兮」の7種類あります。
上記の文字でも置き字そのものに送り仮名がついている場合は読む必要があるので注意しましょう。

「而」

語句と語句を繋ぐ接続の役割を果たします。

直前に読む文字に「テ」や「レドモ」などの送り仮名がつけられます。

順接・逆説どちらでも使用されます。

 

「乎」「於」「于」

場所・対象・時間・比較・受身などを表す前置詞的な働きをします。

どの働きをするかは、場所・対象の語句や比較対処の語句の後に置かれた文字の送り仮名で判断することができます。

例えば、「ヲ」「ニ」であれば場所・対象・状況、「ヨリモ」であれば比較を示しています。

 

「矣」「焉」

文末に置かれ、断定・強調などの役割を果たします。

 

「兮」

韻を踏んだ文(韻文)の中の句中や句末に置かれ、文のリズムを整える役割を果たします。

 

 

例3「子曰、温故而知新、可以為師矣。」(『論語』孔子)
現代語訳(意訳):先生(孔子)がこうおっしゃった。

古い事柄を学び、そこから新しい知識を得ることができる者が人の師となることができる、と。

 

 

漢文の基本:再読文字

再読文字とは

「再読文字」とは、返り点を無視して一度読み、その後、返り点に従い二度目を読む文字のことです。

原則として、一度目は〈副詞〉、二度目は〈助動詞/動詞〉として読まれます。

二度目を書き下し文にする際は、平仮名で表記します。
再読文字は、「未」「当」「応」「且」「将」「須」「宜」「由」「猶」「盍」の10種類となっています。

 

それぞれの意味と読み方

再読文字はそれぞれの読みと意味が決まっています。

以下を確認し、覚えておくと漢文が読みやすくなります。

 

「未」
読み方:「いまだ・・・ず」
意味:「まだ・・・し(てい)ない」など

 

「将・且」
読み方:「まさに・・・んとす」
意味:「今まさに・・・しようとする」など

 

「当・応」
読み方:「まさに・・・べし」
意味:それぞれ異なります
「・・・しなければならない」など(当)
「きっと・・・だろう」など(応)

 

「須」読み方:「すべからく・・・べし」
意味:「必ず・・・しなければならない」など

 

「宜」
読み方:「よろしく・・・べし」
意味:「・・・するのがよい」など

 

「猶・由」
読み方:「なほ・・・(の/が)ごとし」
意味:「あたかも・・・のようである」など

 

「盍」
読み方:「なんぞ・・・ざる」
意味:「どうして・・・しないのか」など

例4
「子曰、過猶不及」(『論語』孔子)
現代語訳(意訳):先生(孔子)はこうおっしゃった。度が過ぎることは、足りないのと同じくらい良くないことである。

 

「未知生、焉知死」(『論語』孔子)
現代語訳(意訳):まだ生についても理解できていないのに、どうして死について理解することができるだろうか。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
漢文は漢字ばかりで難しく見えますが、いくつかの決まったルールが存在します。

それを押さえることができれば、書き下し文にすることができます。

書き下し文まで進むことができればあとの解き方は現代文とほとんど同じです。
今回の基礎知識をしっかりと押さえて、たくさんの漢文に触れるようにしましょう。

 

「ちゃんと理解できているか不安だ」「一人では勉強できない」という方は、是非一度個別指導WAMにご相談ください。

一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導を行います。

 

 

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