教室ブログ

2022.12.05

【倫理コラムー24】フロイト/ユング

【フロイト/ユング】

得意技:無意識/集合的無意識

活躍した時代:現代ヨーロッパ

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今まで一生懸命、

理性だ経験だ実存だと言ってきたのに、

「そもそも人間は無意識に支配されているんですけど」

と言って哲学界に衝撃を与えたのがフロイトです。

 

人間の心は

以下の3層構造であるとフロイトは言います。

今までの哲学が扱ってきた「いわゆる意識」

=「①エゴ(自我)」、

その上に「いわゆる道徳」

=「②スーパーエゴ(超自我)」、

いちばん下に「いわゆる制御不能な無意識」

=「③リビトー(性的衝動)」。

われわれの意識(①)は、

所属するコミュニティーの規範(②)と、

動物的制御不能性(③)の間の、

常に板挟み(ジレンマ)である。

つまり、フロイトの結論はこうです。

人間の心は制御不能だ。理性など疑わしい。

 

ユングはこのフロイトの弟子です。

フロイトの説を発展させ、

無意識の概念を全体(集合)にまで広げました。

たとえば各地域の神話やおとぎ話は共通項が多い。

大昔で交易(コミュニケーション)がないのに。

偶然の一致にしては多過ぎる。

これは、個人を超えた人間全体を包み拘束する

「無意識」があるとするのが妥当ではないか?

とユングは考えたのですね。

 

上記のように、

人間の心は理性では覆いつくせません。

理性で覆いつくせると思うと傲慢になり、

ディストピア(地獄)を現出します。

現行システム(資本主義や民主主義)も同様です。

それらは人間(の理性)が創ったものである限り、

限界があるでしょう。

だからこそ絶望、ではなく、だからこそやるっきゃない。

完璧なシステムは作れなくても、

せめてよりよいシステムを目指して。

そうする(資本主義や民主主義を上手く回す)ためには、

民度(われわれ国民のレベル)を上げねばなりません。

そのためには教育なのです。

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