教室ブログ

2022.07.29

ジョシにご用心

こんにちは、個別指導WAM西取石校です。
連日、猛暑が続いていますが、体調管理はしっかりできていますか。
さて、今回は「ジョシ」のお話です。「ジョシにご用心」というタイトルをつけました。
日本語の「助詞」についてですが、同時に、助詞に気を付けないと「女子」からのひんしゅくを買ってしまうという意味で「ジョシ」とカタカナ表記にしました。

英語の授業で「人称代名詞」を習った時、日本語では「私は、私の、私を」と、全て「私」でいいのに、英語では「I my me」と、違う語で表さなくてはいけないことから、「なんて英語はめんどくさい。日本語の方が楽だ」と思った経験はありませんか。本当にそうでしょうか。

お母さんに「夕飯、何が食べたい。」と聞かれた時、あなたは何と返事をするのがベストでしょうか。次の中から、選んで下さい。

 ①「やきそばでいい。」 ②「やきそばがいい。」 ③「やきそばはいい。」

お母さんとの関係を大切に思っているのなら、当然、②と返事すべきでしょう。②の「が」は、主語を表す働きがあると同時に、強調の働きを持ちます。「他の料理ではなく、焼きそばが食べたい」という思いが強くお母さんに伝わります。「じゃあ、今日は焼きそばを作ろう。」ということになります。
それに対して、①の「で」は、「やきそば」という最低条件でかまわない、それを許容するという意味になります。こちらとしては、手の込んだ料理でなくて、簡単に作れる焼きそばでかまわないと気を遣っているつもりかもしれませんが、お母さんの側からすれば「やきそばだって、それなりに手間がかかる料理なのよ。包丁一つ持ったことがないくせに、何を偉そうに。」と感じ、お母さんがムッとしてしまう可能性があります。
③は、「お昼に焼きそばを食べたし、焼きそばはいらない。焼きそば以外の料理を。」という意味にとるのが一般的で、お母さんの問いかけの答えとはなっていません。「は」はテーマを提示する働きです。「他はどうかはいざ知らず、焼きそばについては(もう)いい。」という意味になります。

このように、「で・が・は」という助詞が、文の意味に大きく関わってきます。助詞の使い方一つで、女子の機嫌をそこねてしまう可能性があります。「ジョシにご用心」というお話でした。

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