教室ブログ

2021.10.20

合格速報と総合型選抜について

こんばんは、個別指導塾Wam沢之町校です。

今日は嬉しいお知らせがありました!

高3生から、大学受験合格の連絡がありました!

おめでとうございます!

 

【合格大学】

O大学 建築芸術学部(総合型選抜)

 

さて、最近の大学受験についてどう変化したか皆様はご存じでしょうか?

この数年で、10人のうち6人以上は、筆記試験ではない入試で、大学に合格している高校生が急増しています。

その入試とは、総合型選抜です。

 

総合型選抜(旧:AO入試)とは大学・短大・学部が定める「求める学生像」に合った人物を採用する方式です。

総合型選抜を行っている大学は多く、現在では私立大学の8割以上が実施しています。

入学者比率は学校推薦型選抜より低いものの、入試内容が学校推薦型選抜と近い場合があるため押さえておきたい入試の一つです。

選抜方法が多岐にわたり選考期間も長いため、受験を検討する場合は早めに情報収集を始めるのが良いと思います。

 

私立大学の総合型選抜とは

大学・学部が求める学生像(アドミッション・ポリシー)にマッチした受験生を採用する方式で、以前はAO入試と呼ばれていました。

高校の推薦がなくても出願でき、専願が大半です。

選考は、調査書を含む書類、学び・入学への意欲、目的意識の高さ、入学後の成長度などが重視され、大学・学部にふさわしいかどうかが評価されます。小論文、面接の他にプレゼンテーションやディスカッションなどを課す場合もあり、選抜方法は学校推薦型選抜よりもバラエティに富んでいます。

また、選考にかかる時間が長い場合が多く、不合格だった場合は同じ学部学科の一般選抜を受験することが可能です。

 

【一般選抜との違いとは?】
一般選抜は学力試験を中心に選抜される

  • 一般選抜は学力試験を中心に選抜されるが、総合型選抜は小論文、面接などの人物評価が中心で、学力試験は課す大学と課さない大学がある
  • 一般選抜の出願条件は「高校を卒業した者」「卒業見込みの者」または「高校卒業と同等の学力を認められる者」などが一般的だが、総合型選抜はさらに成績や課外活動実績など独自の基準がある
  • 一般選抜の実施時期が1月~3月ころなのに対し、総合型選抜は先行して行われ、9月~翌年2月ごろに集中する
【学校推薦型選抜との違いとは?】
総合型選抜は、高校からの推薦状が不要

  • 学校推薦型選抜では学業成績や課外活動実績などを踏まえて評価が行われるが、総合型選抜では、それに加えて大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿って評価が行われる
  • 学校推薦型選抜は高校からの推薦が必要だが、総合型選抜は不要
  • 学校推薦型選抜は出願から合格発表まで1カ月程度と比較的短期間になる場合が多いが、総合型選抜は選考期間が長く、面接や面談が多い傾向にある
  • 学校推薦型選抜の実施時期は11月ごろに集中するが、総合型選抜は主に9月~翌年2月の期間で各大学によってさまざま
こんな人におすすめ
  • その大学・学部を志望する強い動機と意欲がある
  • 入学後の目標やビジョンが具体的にある
  • 高校時代、何かに打ち込んだ経験がある

大学・学部によって求める学生像が違う!

学校推薦型選抜では高校での実績と人物評価を総合して合否が決まりますが、総合型選抜では大学・学部の求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合うことをアピールできるかがポイントとなります。

ただし、大学によっては学力試験を実施したり、大学入学共通テストの結果を活用したりするケースもあります。求める学生像は大学・学部ごとに大きく異なるため、志望校の求める人物像に自分がふさわしいか、入試要項や募集要項などをもとに検討しましょう。

また、「この大学で学びたい!」という強い熱意や、大学の理念・教育の理解度も重視されるため、志望校研究を行うことも大切です。

 

募集要項の例(抜粋・要約)
A大学 文系
国際系学部
  • 英語で勉強する強い意欲を持つ者
  • 日本国内及び海外で多彩な文化的経験を有する者
  • 新しい環境に挑戦する柔軟性と適応性を有する者
  • 国際的視点から知的、道徳的問題に取り組む意思と意欲を有する者
B大学 文系
経済・経営系学部
  • 経済学・経営学・会計学に関して独自の問題発見・解決能力を身につけ、地道に学習を継続できる者
  • 自己を高めようという明確な目的意識と強い意欲を持ち、目標を実現できるよう努力する者
  • リーダーシップを持ち、他の学生の模範となる者
C大学 理系
理工系学部
  • 科学技術や社会の動向に関心を持ち、幅広い視野から創造的に物事をとらえようとする者
  • 旺盛な好奇心と鋭い問題意識を持ち、物事の本質をよく理解し、課題を見つけようとする者
  • 他人の立場を理解し、寛容な精神を持ち自己を律することができる者

学力面をはかる大学が増加傾向にある

総合型選抜では、出願条件として学習成績の状況などの成績基準や、現役・既卒、専願・併願などの制限が設けられています。

どの大学も、学業成績を記録した調査書などの書類審査を行っていますが、学校推薦型選抜に比べれば、評価基準は緩やかです。

ただし、2020年度からは文部科学省の方針を受け、各大学が実施する評価方法等(小論文、プレゼンテーション、面接、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績など)、もしくは大学入学共通テストのいずれかが必須化されるなど一定の基礎学力をはかる大学が増えています。

大学への入学意欲も選考基準となることから専願がほとんどですが、一部の大学では併願が可能な場合や、既卒生(浪人生)可の大学もあります。

プレゼンやグループディスカッションなど、選考方法はバラエティ豊か

書類審査、小論文、面接に加えて、セミナーやプレゼンテーション、グループディスカッション、模擬講義などのさまざまな選考や課題があり、

各大学が独自の組み合わせで実施しています。

 

総合型選抜選考方法の種類
書類選考 高校での学業成績や生活態度、課外活動の記録等が記載された「調査書」、志望理由とそれを裏付ける活動や考え、卒業後の目標などを記入した「志望理由書」、これまでの活動をまとめた「活動報告書」などの書類が審査されます。
小論文 与えられたテーマについて自分の意見を述べる場合、資料や課題図書を読み論述する場合、志望理由をまとめる場合など内容はさまざまです。
面接・ディスカッション・
プレゼンテーション
面接では提出書類の内容をもとに入学の意志や適性がはかられます。複数の受験生が討論するグループディスカッションや、特定のテーマに関するプレゼンテーションなどが課される場合もあり、論理的思考力や表現力が試されます。
セミナー・模擬講義 セミナーや模擬講義を受講し、終了後に筆記試験や面談、ディスカッションなどを行います。
学力試験 大学によっては大学入学共通テストの結果を活用する場合や個別学力試験を課す場合があります。
実技試験 芸術系や体育系の学部学科(教育養成系を含む)などで、実技や作品提出などが課されます。
「エントリー」と「出願」の違いとは?

一般的に、エントリーは出願の前段階で行う「総合型選抜を受けるための手続き」を指し、大学が指定する手続きを行った受験生に出願資格が与えられます。単にWebなどから登録をする場合もあれば、大学と受験生のミスマッチを防ぐため、オープンキャンパス等で説明会や講座、面談などを行ったり、エントリーシートの提出を課したりする場合もあります。ただし、大学によってはエントリーが出願を指す場合もあるなど、言葉の意味や使用方法が異なるため、不明な場合は個別に問い合わせましょう。

「スカラシップ入試」って?

「スカラシップ入試」とは、優秀な成績を残した合格者に対して、入学金や授業料など学費の一部または全額を免除する入試制度で、一般選抜だけでなく総合型選抜でも実施している大学があります。留学費用が免除されるタイプもあります。

国公立大学の総合型選抜について

総合型選抜のある国公立大学は約7割。成績基準は学校推薦型選抜より緩やかな場合が多いですが、基礎学力をはかるために大学入学共通テストや学力試験を課す大学が増えています。また、コンテスト上位入賞者や特定の資格取得者を対象にしている大学もあります。
※文部科学省「平成30年度国公私立大学入学者選抜実施状況」

私立大学 総合型選抜の受験計画と注意点

①入試の廃止・新設や内容の変更に注意!

総合型選抜は一時縮小傾向にありましたが、近年は一部で復活の兆しも見られます。例年、各大学で入試内容の変更、廃止・新設や学校推薦型選抜への移行などが行われるため、最新情報を確認しましょう。

②合格者に対して、入学前教育が行われる場合も

大半は前年の12月までに合格が決まるため、多くの大学が合格者に入学前教育を実施しています。専攻分野の資料を配布して課題を与える、課題図書の感想文を書くなど内容はさまざまです。

私立大学総合型選抜の試験対策

まずは書類審査を通過するため、志望理由書での自己PRが重要になります。自己分析や志望校研究だけでなく、普段から社会に対して問題意識を持ち、多彩な経験をしておくことが大切です。また、選考が長期間にわたるため、不合格だった場合に備えて他の入試の準備もしておきましょう。

私立大学 総合型選抜のスケジュール

学校推薦型選抜よりも出願・選考時期は早い傾向にある
早めの志望校決定が合格への第一歩

文部科学省の指導により、総合型選抜の願書受付は9月以降と定められています。選考時期は各大学により異なりますが、学校推薦型選抜に先駆けて9月以降に本格化し、12月までに合否が確定する場合がほとんどですが、総合型選抜を複数回実施する大学や、2~3月まで入試が行われるケースもあります。合格発表までの流れをつかみ、受験計画をしっかり立てましょう。

 

以上、総合型選抜のお話でした。

色々な入試制度が増えているため、過去のような筆記のみの試験の時代から大きく変わり、多様化しました。

そのためチャンスは多くあります。

皆様も、そのチャンスをつかむため、一緒に頑張っていきましょう!

大学入試についても、個別指導塾Wam沢之町校では相談受け付けておりますので、

是非教室にてお待ちしております!

 

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