教室ブログ

2021.09.16

学びの本質は変わらない。

多肥校

こんにちは、個別指導Wam香川統括教室長の木村大輔です。

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、これまでの生活が一変していることが多くあります。その代表的なものがマスクの着用ではないでしょうか。大人から子どもまで習慣になっており、学校や職場はもちろん何処に行くにしてもマスクが必要であり、着用してない人を見ると逆に何故？という違和感を覚えるほど当たり前になっています。

今となってはマスクの着用が「うつらない・うつさない」感染拡大を防ぐためにも必要不可欠ですが、以前まではマスクをした会議や接客というものはマナー違反ともされていました。ところが今では人と会う時はマスクをすることが常識であり、逆にマスクをしてない方がマナー違反ともとられるようになりました。

このように、時代や社会情勢の変化によって「非常識」だったことが新たな常識として今、見直される時代になっているのではないでしょうか。

近年、教育においても同様の事がいくつかあります。メディアでも多く取り上げられていますが、小学校では新たに「英語」や「プログラミング」が、必修科目として導入されました。約10年ごとに見直される「学習指導要領の改訂」やさらには「大学入試の改革」など、教育現場も目まぐるしく変化しています。

２学期に入はいると受験や進路について話すことが多くなります。

以前であれば「少しでも偏差値の高い高校・大学へ」と、どちらかと言えば偏差値を重視した進路決定が主流でありましたが、現在は少しずつ変わってきているように思います。「学歴」のためではなく「自分自身が何をしたいのか」を重要視しています。

特に大学への進学状況は大きく変わっています。20年前と比べ、国公立大学の定員増加・私立大学数の増加と定員増加そして、専門職大学の設置などにより大学自体の数が増え、入試だけでなく進路選択の幅が広くなっています。

専門職大学は観光や医療など、これまで専門学校が担っていた分野においてより専門的な知識の習得と高度化された人材育成のための大学です。

このように、社会情勢の変化にあわせ、大学の常識も大きく変わっています。

今の子どもたちは、この先「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「学んだ知識をどのように生かすのか」ということが求められる時代にいます。

このように、社会の変化に合わせて大学をはじめとする学校教育を取り巻く環境は大きく変化しています。

しかし、変わらないものもあります。

それは、「学びの本質」です。

人は学びを続け成長するか、学びをやめ後退するかのどちらかです。

そして、このような目まぐるしく変化する社会情勢において、言うまでもなく現状維持は後退と同じです。

様々な学びの中から、この現代社会を生き抜く力を身に付けることが大切。まさに「仕事を始めてからが本当の勉強」なのです。確かに、学校で学んだ内容が直接役立つことは日常生活では少ないかもしれません。しかし、学校や塾、家庭での学習活動や受験などの経験を通して勉強する方法を身につけることが、その先の道を切り開く成長への糧となります。

例えば、美容師は髪を切るだけでなく美容師としての国家資格が必要です。そのため試験には薬学に関する問題もあります。また、トラック運転手でも種類によっては大型免許以外に危険物取扱責任者・高圧ガス移動監視者など様々な国家資格が必要とされます。つまり、仕事に就いてからもその仕事に関して学ぶ姿勢がなければ、周りとの差別化は図れません。

近年、社会情勢の変化から流行り廃りはありますが、知識を習得し、これを活用する術を身につけ土台とすることが、更なる学びの本質となるのではないでしょうか。

私たちWamの個別授業では、塾生にたいして講師が「どうして？」「どうやって？」「どうなる？」などの発問をする機会が多いのですが、これには理由があります。

単に問題を解かせて解説という昔ながらの指導は知識の一方通行であり、子どもたちの能動的な学びへの意欲や、そこから新たに発生する疑問と更なる学びへの循環はほとんど生まれません。講師陣からの問いかけは、この学びへの循環を促すことによって子どもたちの「未来を切り拓く力」を成長させていきたい、そういった考えが根底にあるからなのです。

私自身も、生徒・講師と共に、この先まだまだ学びを止めずに成長していきたいと思っています。

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