教室ブログ

2021.08.03

メディアリテラシーについて

こんにちは、個別指導Wam香川木太校教室長の白根雅史です。

 

みなさんはメディアリテラシーという言葉を聞いたことはありますか?

最近は小学校や中学校でも「メディアリテラシー」について学ぶ機会もあるので、聞いたことがある人も多いかもしれません。

 

「メディアリテラシー」には大きく分けると2つの意味があります。

 

①   メディアや情報通信機器を使いこなす力。テレビや新聞、インターネット、スマートフォン

から電子メール、ブログ、SNSなど、これらのメディアの特性を理解した上で利用する技

術。

 

②   メディアが伝える情報の正しさを判断する力。インターネットなどで見た情報が全て正し

いと思わず、主体的・批判的にその情報の本質を読み解き、内容を分析する能力。

 

これを聞いて「そんなことできている」、「十分理解できている」と思う人も多いかもしれません。しかし、これまでの「メディアリテラシー」は主に「情報を受け取る側」という視点が強かったのですが、最近のSNSの発達により、誰でも気軽に「情報を発信する側」になれるようになりました。そのため、近年は「情報を発信する側のメディアリテラシー」も重要になっています。

 

 

では、「情報を受け取る側」と「情報を発信する側」で必要なメディアリテラシーの力にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

①     情報を受け取る側の「メディアリテラシー」

受信者にとって必要な「メディアリテラシー」は「情報を主体的・批判的に判断する」ことです。「主体的に」とは、情報を与えられるだけではなく自ら考え行動することです。例えば、情報発信者がどのような人物であるか調べる、他の記事と比較する、根拠のない私見の記事でないか見極めるなどといった行動を指します。

それらを元に批判的に、つまり疑いながら情報の真偽を確認することで嘘の情報に騙されなくなります。受信者にはこのような「疑う力」が必要です。

 

②     発信者の「メディアリテラシー」

発信者として必要な「メディアリテラシー」は「より有益な情報を発信する」ことです。誤った情報を発信しないように信頼性や正確性が高い情報発信が求められます。現代ではブログやツイッター、インスタグラム等のSNSが普及し、多くの人が気軽に情報の発信者となることができる時代です。発信者になる以上は、受信者を困惑させる情報発信を避ける責任があります。

 

どうでしょうか?個人的には、情報を受け取る側は「疑う力」、これが重要だと思います。誰でも簡単に情報を発信でき、どんな情報も簡単に手に入る社会だからこそ、本当にその情報が正しいのか?書いた人の意図によって、都合のいい一部の情報だけ切り取られたりしていないか・・・

常に「本当にそうだろうか?」という思いをもって、情報収集をすることは重要です。

情報を発信する側は「発信する責任」が重要です。その情報で傷つく人や嫌な思いをする人はいないか、この情報は正しいなのか、発信する側には発信した情報に対する責任が生じます。

 

実際に「メディアリテラシー」が問題になった事件もたくさんあるので、いくつか紹介します。

 

〇「熊本地震でのライオン脱走情報」

2016年4月に熊本県で起こった地震で多くの建物が倒壊し被災者が避難する中、ツイッター上で「地震によってライオンが動物園から逃げた」という内容と共に道路を歩くライオンの写真が投稿されました。しかし、それは熊本地震と関係の無い男性による虚偽の投稿でした。衝撃的な内容であったことや面白がった人々がこれを拡散し、リツイートは1万5,000回を越え、被災者や動物園職員の混乱を招いた一大騒動となり、投稿者が逮捕される事態にまでなりました。

 

〇「米大統領戦を左右したフェイクニュース」

元アメリカ大統領のドナルド・トランプさんの選挙中に、大統領選を報道するため各メディアやSNS上で多くのニュースが取り上げられていました。その際に「フェイクニュース」という嘘のニュースがたくさん出回りました。どのニュースが正しくて、どのニュースが正しくないのか有権者は判断に迷い、大統領選挙に大きな影響を与えました。

他にも情報自体が間違っていなくても、立場や視点の違いから内容が異なるケースも多々あります。

例えば「20年前より就職率は上昇したが、ここ3年は連続して下降している」という情報があったとします。これを「メディアA」と「メディアB」が報じると、下記のような違いが生じるかもしれません。

 

メディアA:就職率、20年前より〇%上昇

メディアB:就職率、3年連続下降

 

どうですか、どちらも真実ですが、どの部分を切り取るかによって印象が大きく変わりませんか?

もしメディアAの情報だけを信じてしまうと、「最近は就職しやすくなっている」という誤った認識に至ってしまうかもしれません。

このように、普段見ているニュースも作る人の視点によって内容は大きく変わってきます。もし、いくつかの新聞社の新聞を読む機会があれば、同じ内容の記事を読み比べてみてください。いろいろと違いがあることに気付けるかもしれません。

 

今はスマホで何でも情報が入る時代だからこそ、「メディアリテラシー」の力は重要です。受験生においても、志望している高校の情報をインターネットからだけ集めて終わるのではなく、

・知り合いにその高校に行っている人がいたら高校生活について聞いてみる

・高校に資料請求する

・オープンスクールに参加する

など、主体的に動くことで、より正確な情報を集めることができます。情報に振り回されるのではなく、情報をしっかり使いこなせるようにしましょう。

 

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