教室ブログ

2021.07.06

小学校の自主学習の仕方と重要性

こんにちは、個別指導Wam香川、木太校教室長の白根雅史です。

 

保護者の方から「学校から自主学習が宿題に出るけれど、子どもは何をどうやったらいいのか分かっていないし、教えようにも自主学習の仕方を教えることは難しい」という話をよく聞きます。

実は、これは教師をしていた立場からすると少し耳が痛い相談です。なぜなら、あくまでも「私の場合」と前置きはしておきますが・・・私の場合は宿題でプリントなどを用意する時間がなかったときに自主勉強を宿題にしていたことがあったからです。もちろん、しっかりとした意図をもって宿題に自主勉強を出すこともありました。

 

そもそも、自主勉強という宿題自体に「宿題になっている時点でそれは自主勉強ではない」と思う方もいるかもしれません。しかし、ここでの「自主」は「するかしないかを自分で決める」のではなく、「何をするかを自分で決める」という意味だと捉えてもらえればと思います。

 

 

先ほども述べたように、学校の宿題で自主勉強を出すことは教師の立場からすれば、プリントなどの準備をしなくていいので多少は楽な部分はあるのかもしれません。しかし、自主勉強をするにもある程度のルールは必要です。例えばノート1ページに大きく漢字を4つぐらい書いてきて「自主勉強です!」と言われたらどう思いますか?その自主勉強で力が付くかどうかは考えるまでもありませんが、ルールを決めていないと「なぜダメなのか」を明確にすることはできません。ルールを決めずに自主勉強を宿題にして、適当にしている子どもに「これではダメ」というのは少し無責任なのかもしれません。

 

では、自主勉強のルールとはどのようなものが考えられるのか。これは学校やご家庭によっていろいろあると思いますが、私の考えを述べさせていただきます。もし、学校で自主勉強の決まり・ルールがないのであれば、家庭でのルールの参考にしていただければと思います。(ちなにみ、自主勉強は早くても小学校の中学年くらいから始めるのがいいと思います)

 

  1. 1日40分~60分、自分でやることを決めて取り組む。(学年によって時間は調整)
  2. 基本はノート見開き1ページ。(学年によって調整)
  3. 「やるべきこと」と「楽しいこと」にバランスよく取り組む。
  4. 日付、曜日、時間を記入する。
  5. 計算問題などの〇つけは自分でする。
  6. 家の人に見てもらい、サインをしてもらう。

 

ベースはこれぐらいかなと思います。もちろん、子どもの様子を見ながらルールを付け加えたり、もう少し緩くしたりすることもありますが、基本はこんな感じです。

ちなみに「やるべきこと」は「授業でするような学習」で、「楽しいこと」は「自分の興味のあるもの」です。例えば・・・

 

〇「やるべきこと」

  漢字練習、音読、意味調べ、計算練習、授業の復習・予習

  テストの間違い直し、テスト勉強など

 

〇「楽しいこと」

  読書(内容を記録する)、おすすめの本紹介、日記、イラスト、調べ学習など

 

 

もちろん、基本的には「やるべきこと」をしますが、たまには「楽しむこと」を入れて息抜きをすることも必要です。意外と「楽しむこと」をしているときに集中して取り組めたという成功体験や好き・興味があるからこそ工夫をしてまとめることができたことなどが「やるべきこと」に活かされることもあったりします。

 

「自主勉強のルール」の次は、「自主勉強を通して身につけるべき力」についてです。「自主勉強をする目的」と言い換えることができるかもしれませんが、これはとても大切で、これを最初に明確にしておかないとあまり意味のない自主勉強になってしまう恐れがあります。

 

このブログの最初に「何をするかを自分で決めることが自主勉強だと捉えてください」という話をしましたが、これだけでは「計算が得意な子どもは計算問題」、「漢字が好きな子どもは漢字練習」というように好きなものだけに偏ってしまう恐れがあります。そして、残念ながら好きなものをするだけでは自主勉強の効果はかなり限定されてしまいます。大事なことは自主勉強をすることで「できた」「分かった」を確実に増やすことです。例えば自主勉強で漢字練習をしたとしても、なぜ漢字練習をしたのでしょうか?

 

「書けない漢字が多いから、その漢字を繰り返し練習した」

「自主勉強をしないといけないから、漢字は書けるけどとりあえず練習した」

 

どっちの目的が「できた」「分かった」を増やせるかは言うまでもないと思います。

だからこそ漢字・計算・まとめ・調べ学習・・・どんな自主勉強にしても「どうしてそれを選んだのか」そして「今回の自主勉強ではどんなことが『できた』『分かった』のか」を子どもに聞いてみるといいかもしれません。高学年なら自主勉強の最初に「目的」を、自主勉強の最後に「できるようになったこと、分かったこと」を書くようにするのもいいかもしれません。こうやって自主勉強を始めるときに意図や目的を明確にすることで、より効果的な学習につなげることができます。

 

そして保護者の方にも協力してもらいたいことがあります。それは「できたこと」や「取り組んだこと」をほめることです。自主勉強を見ていると「コピーしたプリントをやって、それをノートに貼って終わり」、「授業のノートをそのまま書いて終わり」など取り組んではいるものの、「もう1工夫ほしいなあ~」と思うものもたくさんあります。そういう時でもいきなり「もっとこうしたら?」というのではなく、「ここは上手く書けてるね」「よくこんなに頑張れたね」など褒めてから次に向けてのアドバイスとして「こうやってみたら」とアドバイスしてもらえれば、子どももやる気を維持できるのではないでしょうか?

 

 

自主勉強は取り組む姿勢によって、得られることに大きな差ができる宿題であると言えます。特に高学年になれば、「教科書を自分でノートにまとめてみる」ということにチャレンジすると大事なポイントの理解と文章をまとめる力が同時に身につくのでおすすめです。少し難しいことにもチャレンジをして、自主勉強を有意義なものにしていきましょう。

 

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