教室ブログ

2021.06.29

教育者である前にきちんとした社会常識のある大人でなければならない事

こんにちは、個別指導Wam香川木太校教室長の白根雅史です。

 

私自身教員をしていたときには「教育者としてどうあるべきか、どうしなければならないか」ということは常々考えていました。文部科学省からも一応「教員はこういう資質・能力が必要」というものが出ています。それは・・・

 

1.教職に対する強い情熱

 教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感など

 

2.教育の専門家としての確かな力量

 子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業づくりの力、教材解釈の力など

 

3.総合的な人間力

  豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、教職員全体と同僚として協力していくこと

 

 

以上の3つだそうです。①と②については、教員にとっての専門的な知識や技能なので多少の差はあれ、教員はみんなもっています。その点、③に関しては専門的なものではないからこそ、教員によって大きな差が生まれているように感じます。

 

みなさんは小学校や中学校、高校の先生のことを覚えていますか?
もしくは、「いい先生だった!」と思える先生はいましたか?
ちなみに、私は中学生の時に出会った先生がきっかけで教師を目指そうと決めました。

どんな先生だったのかは話すと長くなるので、具体的な話はまたの機会にさせていただきます。しかし「覚えている先生」や「いい先生」とは①や②の能力が高い先生(情熱的・教え方が上手い)ではなく、③の能力が高い先生(話がおもしろい、尊敬できる)ではありませんでしたか?少なくとも、私はそうでした。

 

ではここで③の能力、つまり「総合的な人間力」について少し考えてみましょう。

教育学部に在籍していた大学生時代にも教員になってからもいろいろなことを授業や研修で学んできました。しかし塾の運営という仕事に携わってからは、特に「常識・教養・マナー」に関して、初めて知ったり考えさせられたりすることが多くありました。

 

例えば「マナー」について。

教員をしているときには「マナー」について意識することはあまりありませんでした。

しかし、今になってマナーについて学んでみると、自分がこれまで一般社会では常識とされていることをどれだけ知らなかったのか痛感しました。

 

あれだけ講義や研修を受けてきたのに、なぜこのようなことが起こるのか。その1つの要因は教師と企業という立場の違いが大きいかもしれません。

一般企業では態度や言葉遣いが不適切であれば、クレームにもつながり、企業イメージも悪くなります。そして、その結果、顧客の減少、売り上げの減収というかたちで自分達の不利益につながりますが、学校現場ではそんなことはありません。もちろん多少、学校の評判は悪くなるかもしれませんが。

  しかし一般企業におけるサービスも学校現場における対応も「目の前の相手のことを思い、対等な人格として尊重し、心を込めて対応する」という点では同じだと思います。教員にとっても、そのことが同僚、子ども、保護者との円滑なコミュニケーションにつながるのではないでしょうか。

 

例えば家電製品を購入しようとしたとき、同じ製品なら少しでも他店より値引きをしてくれる店、何かサービスでおまけをつけてくれる店、アフターサービスが良いところなどを比較して最もお得な店で購入しますよね。

  しかし、教育は違います。子どもたちはどこの学校でどんな先生に受け持たれようと平等に、公平・公正に教育をうける権利があるし、保護者の方もそれを望んでいます。つまり「信頼される教師」であることが教員として最高のサービスと言うことができるかもしれません。では、信頼される教師とはどんな教師なのか。

 

〇 身だしなみのマナー

 生徒に遅刻しないようにと指導する教師が時間ギリギリに登校し、寝ぐせのついた髪でジャージ姿、マナーの欠片もない耐え難い体臭では全く説得力がないですよね。逆にブランドものの派手な服を着るのも違うと思います。「人は見た目が9割」という本もありましたが、9割かどうかは分かりませんが身だしなみに気を遣うことは「相手のことを考える」という点でも重要です。

 

〇 笑顔・あいさつのマナー

 子どもたちにとって、その日がどんな一日になるかは朝のスタートで決まります。教室に入って最高の笑顔で元気なあいさつができる教師は、子どもと学校を元気にします。また身だしなみと同じように「元気にあいさつをしよう」と言っている先生のあいさつに元気がないと説得力がありません。

 

〇 一般の社会常識としてのマナー

「先生の常識・社会の非常識」などと揶揄されるのは教員がどこか一般社会の常識と違った感覚があると思われているからかもしれません。相手に応じた正しい敬語が使えることはもちろん、外部の方に対しても、自分に用事があるないに関わらず、お客様として礼儀正しくお迎えし、親切に丁寧に対応することが大切です。

 

上記の3つは一般企業では本当に基礎的なことだと思いますが、基礎的だからこそできていないと目立ちます。そして、「教育者」と呼ばれる人の中にはできていない人も少なくありません。Wam香川では各教室長はもちろん、講師1人1人に対しても基礎的なマナー「身だしなみ」「笑顔」「一般常識」については、しっかりと研修をしています。塾生に教える教育者であると同時に、しっかり社会常識を身につけた講師がWam香川の自慢です。

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