教室ブログ

2021.02.11

【社会】「建国記念日」ではなく、「建国記念の日」

今日は、「建国記念の日」です。

間違いやすいですが、「建国記念日」ではありません。

どうして、「の」がいるのでしょうか?

 

日本の建国の日の起源は、

初代天皇 神武天皇が即位したのが、旧暦の紀元前660年1月1日であり、

今の暦では、2月11日に当たることにあります。

しかし、神武天皇はその存在がはっきりしないため、

2月11日を「建国記念日」とするには、異論もありました。

 

他国の例をみてみましょう。

例えば、アメリカの建国記念日に当たる「独立記念日」は、

アメリカ独立宣言が交付された1776年7月4日に由来します。

翌年には、当時の13の植民地が連合して、アメリカ合衆国が発足します。

 

また、フランスの建国記念日に当たる「パリ祭」は、

パリ市民がバスティーユ監獄を襲撃・占拠した1789年7月14日に由来します。

フランスでは、これを契機にフランス革命が起こります。

 

このように他国では、建国のきっかけとなる出来事の起きた日が、

はっきりしています。

しかし、日本ではそれがはっきりしないため、

2月11日を「建国記念日」とはしていないのですね。

 

「建国記念の日」と「の」を入れるのは、

2月11日は、日本が建国された日ではなく、

日本が建国されたのを祝う日だということです。

 

「の」ひとつにも、深~い意味があるんですね。

 

中山校  渡辺

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