教室ブログ

2021.01.30

つなげてみると・・・

うつくしきもの。瓜にかぎたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る。二つ三つばかりな

るちごの、急ぎてはひくる道に、いと小さきちりのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指に

とらへて、大人などに見せたる。いとうつくし。頭は尼そぎなるちごの、目に髪のおほへるをかきはやら

で、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。(『枕草子』より)

 

 

国語の受験勉強で、大変なものの一つが古文単語ですよね。同じ日本語なのに意味や使い方が違うなんてうんざりしますよね。

 

Cute things. These are children’s face drawn on a melon・・・

 

英語の受験勉強で、大変なものの一つが英単語を覚えることですよね。

単語の勉強とは、ほんとうにしんどいものです。では、この古文単語と英単語をつなげてみてはどうでしょうか。

 

うつくし=かわいらしい=cute  をかし=趣深い・おもしろい=interesting というように。

知識は独立したものではなく、つながることによりより広く深くなっていきます。

箱根の山は天下の嶮函谷關もものならず 萬丈の山千仞の谷前に聳へ後方に支ふ
雲は山を巡り霧は谷を閉ざす昼猶闇き杉の並木羊腸の小徑は苔滑らか
一夫關に當るや萬夫も開くなし天下に旅する剛氣の武士大刀腰に足駄がけ
八里の岩根踏みならすかくこそありしか往時の武士 (『箱根八里』 作詞:鳥居忱、作曲:瀧 廉太郎)

 

唱歌の一つ、『箱根八里』ですが、歌詞中の「函谷關」は、世界史とくに中国史を学習するときに何度も出てきます。軍事・交通の要衝ですね。また唐詩に触れ、李白の詩にたどりつくと、「箱根八里」も詩中の一節をとらえていることに気づきます。「函谷關」という地名一つとってみてもつなげてみると、大きな知識にたどりつきます。

単語一つを覚えることに時間をかけるより、その単語の世界を広げてみてはどうでしょうか。

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