教室ブログ

2020.12.09

グラフのイカサマ講座?

皆さんこんにちは。Wam藤の木校の車です。

 

突然ですが、グラフを目にする機会って、日常的にありますよね。

テレビCMやチラシなどの広告、あるいはニュースやワイドショーなどのテレビ番組、インターネットの記事など、いろいろな所でグラフを見かけます。

そして生徒の皆さんは、数学や理科、社会などの問題でグラフをよく目にすると思います。

特にここ数年、社会科の試験問題でグラフを読み取る問題の割合が増加しています。

棒グラフや折れ線グラフ、円グラフに柱状グラフなど、形も様々です。

 

それだけグラフを正しく読み取れる力は大事ということですが、そもそもグラフとは何のためにあるのでしょう?

ただ数字や文章を書くだけよりも、グラフで表現されている方が大きさや割合などが伝わりやすいからですね。

私たち人間は、視覚から多くの情報を得る生き物ですし、だからこそ視覚からの情報を信用しやすいという性質があります。

百聞は一見にしかずということわざがありますが、まさにその通りだと思います。

 

しかしそれゆえに、グラフを用いると情報を実際よりも大げさに見せたり、あるいは逆に小さく見せたりといった、いわゆる「イカサマ」も可能になってしまいます。

たとえばあなたが、先月までは一日平均1時間勉強していたのが、今月は2倍の2時間勉強するようになったとします。

そのことをあなたのご両親に、「こんなに自分は頑張っている」とアピールするために、下のようなグラフを見せるとどうでしょう。

先月と今月を比較して、サイズが2倍になっているので、勉強時間が2倍に増加したことがよく伝わる・・・と言えるでしょうか?

実はこの表現は、間違いとは言えないですが、ちょっとズルいです。

中3以上の生徒さんは相似を勉強したことがあるのでわかるかと思いますが、このように2倍に拡大すると、体積は2倍の2倍の2倍、つまり8倍になってしまいます。

この図の大きさだけを見ると、ものすごく勉強時間が増えたように見えますよね。

つまり、「こんなに増えた!」ということをアピールしたいときに、このようなズルい見せ方が可能になってしまうということです。

 

次に、先月は一日平均3時間ゲームをしていたのが、今月は2時間半に減ったということを言いたいときに、下のようなグラフを示すのはどうでしょう。

今度のイカサマは見抜けますか?

まるでゲームをする時間が半分以下になったように見えますが、実はこのグラフの最下点は0時間ではなく2.2時間なのでそのように見えるだけです。

3時間→2時間半と、少ししか減っていないものを、このように大げさに見せる技もあるのです。

 

こんな汚いやり方をするなんて、と思うかもしれませんが、意外と私たちが普段見かけるグラフの中にも、このようなズルい見せ方をしているものはよくあります。

騙されないためには、冷静にグラフを見ることが必要です。

社会科のグラフ読み取り問題でも、一見難しいようで、冷静に見れば解ける問題が多いです。

試験本番で焦ることなくグラフを読み取れるようになるためにも、日頃からグラフを落ち着いて正確に読み取るように意識してみてください。

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