教室ブログ

2020.10.22

小学生の勉強で意識してほしいこと

皆さんこんにちは。東山崎校の内海です。

 

ありがたいことに最近中高生だけではなく、小学生のお子様を持つ家庭からの学習相談の問い合わせが増えてきています。その中でも特に多いのが「小学生の勉強では、何を意識して子どもと接すればいいのでしょうか」というものです。小学生は中学生とは違い、テストに順位がつくわけでもないので、「とりあえず授業で困らないようになにかしらの学習関係の習い事をしておこう」と考えている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は小学生の勉強で意識してほしいこと、そしてWam東山崎校で意識していることについて述べたいと思います。

 

 

小学生の勉強で大事なことは授業内容で理解できないところやお子様が避けたがる分野が出てきたら、それに向き合う環境でなるべく早めにそこの部分を克服することです。

 

公文式のように生徒の能力開発を目的とした教育の良いところは、できる箇所や得意な箇所をどんどん進めていけることです。ですがその反面、苦手な個所はそのままというケースが発生しがちです。実はこれが学年を追うごとに後々ボディーブローのように効いてきます。

 

Wamに来る生徒も小学生低学年のころは公文に通っていた生徒が多いです。

その理由のひとつとして、3~4年生の学習内容では、分からないところが一つ二つ出てきただけでその後の学校の授業が理解できなくなる傾向にあるからです。さらにその単元が終わったとしても、その単元を基礎にして次の学年で少し進んだ内容を勉強していくので学年を追うごとにどんどん勉強が苦手になり、テストの点が悪くなるという負のスパイラルが起きるのです。

 

その状態に陥ってしまうと、中学生になってから大変な苦労をしないとみんなに追いつけない、平均点をなかなか超えられないということになりかねません。だからこそ早期発見、早期対策が必要になってきます。

 

 

 

もう一つ、小学生の勉強で大事なことは、世界を広げることです。

 

勉強が嫌いなのであれば無理にしなくてもよいとは思います。しかし、 もったいないと私は思うのです。

 

教員免許を持つ私ですが、実は小学生の頃、算数がとても苦手でした。何かよく分からない概念や公式を頭に叩き込まれ、ただ問題をこなすという「作業」がとてつもなく苦痛でした。そんな姿を見かねた母親がある日突然大学生の家庭教師を家に連れてきました。その大学生はただ公式を教えるのではなく「なぜこうなるのか」といった背景を当時小学生だった私にも噛み砕いて教えてくれました。そのときの衝撃は今でも忘れていません。それから問題を解くための根拠や道筋を一つひとつ考え、構築していくことが楽しくなり、だんだん算数が好きになってきました。社会人になった今、学校で習ったことを使うことは少なくなりましたが、問題解決に向けての道筋の立て方や自分の考えの伝え方は算数を通して身に付き、私自身の人生が豊かになったと思います。

 

このように苦手なことでも些細なきっかけで考え方や見方が変わるという事例はほかにもたくさんあると思います。勉強を避けることで思わぬ機会損失を被る、ということは自分の可能性やチャンスを狭くすることでもあると思います。

 

 

小学生のうちは1年後、5年後、10年後の自分のことはなかなか想像できるものではありません。3日後くらいのことならギリギリ考えているかも知れませんが、せいぜいそんなものではないでしょうか。だからこそ、今、楽しみたい、今が良ければいい、というような思考回路になりやすくなるとも言えます。

 

私がこれまでに勉強嫌いな子と交わしてきた会話はこのような感じです。

 

「よく使う漢字が書けないまま大人になると、苦しい思いするよ」と言うと「別にそれでいいし」と返ってきます。

「勉強頑張らないとなりたい仕事に就けないよ」と言うと、「別になりたい仕事なんてないし」と返ってきます。

 

結局、勉強が嫌いな子は、「自分が今見ている世界がすべてだ」と思っています。だからその子のペースで“いかに早くから”そして興味が持てる内容から広げていくことが重要になっていきます。そうすれば徐々に見たことない世界にも興味を持ち始めることができるのです。

 

だから最初に目指すところは、やりたくないことをやれるようにすることよりも、自分の頭で考えられる範囲・可動域を広げる、考えられる限界を大きくしてあげることの方が大事だと考えています。

 

考えられる範囲が広くなっていくと、自分の頭を使って答えられることも増えてきて、違う分野のことも頑張れるきっかけになったりします。そうなってきたら一つ一つ避けてきた分野にチャレンジするようになり、安心して中学校入学を迎えられるのです。

そのきっかけを、Wam東山崎校で掴んでいただけるよう、日々尽力しています。

 

 

最後に、小学生のうちから「なぜ、勉強するのか」を親御様とお子様で話す機会を時々作ってください。

そうすると、3年生のときとは違う答えが4年生になってから、4年生のときとは違う答えが5年生になってから聞けるようになるかも知れません。どんな環境に身を置くか、お子様の成長における最大の重要事項だと思います。

 

 

高校入試に向けての戦いは小学校からスタートしています。小学生・中学生というくくりではなく、義務教育9年間として入試の準備を進めていく、という意識が大切だと思います。

学習の質問やご相談は東山崎校まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

お問合せTEL 0120-960-718 東山崎校:教室長内海・統括教室長吉良

この記事をシェア

すべて無料!
丁寧にサポートさせていただきます!

お急ぎの方はこちら! 電話でもお伺いいたします!

フリーダイヤル(受付時間10:00~22:00) フリーダイヤル® 0120-20-7733