教室ブログ

2020.10.23

日々の生活で気を付けてほしいこと

皆さんこんにちは、Wam円座校です。

 

 

 

今回は、テストの点数とスマホ利用についてお話ししたいと思います。

 

スマホが学力にどんな影響を与えるのか、「脳トレ」の川島教授が解説します(写真: プラナ / PIXTA)

 

ある生徒と話をしていた時です。

お母さんに「テストが○○点以下だったら、スマホを没収するからね!!」と言われたそうです。

なるほど。お母さんにも話を聞くと、スマホの使い方について日常的に注意はしていたみたいで、スマホの使用時間が長いと勉強に影響が出ることを心配しているとのことでした。

 

しかしその生徒は「スマホを使って分からない問題を友達に教えてもらっている」、「分からない問題が出てきたときには映像授業を見ている」と言います。

なるほど。確かに生徒の言い分も物凄く分かります。

 

 

そこで今回はスマホの使用と成績の関係性についてお話ししようと思います。

 

 

はっきり言います。スマホの使用時間が長ければ長いほど、成績は下がる傾向にあります。これは用途には関係ありません。

その根拠を解説していきます。

 

スマートフォンに熱中する人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

①時間的支配が大きい

スマホをいじりだすと「いつの間にか1時間経っていた。。。」という経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか。それもそのはずです。スマホは麻薬です。スマホは世界中のエリートたち、いわゆる「GAFA」が中心になって”いかに依存させるか”に知恵を絞りに絞って作られています。またツールとして大変優秀であるため、他事の誘惑が多いです。「勉強のためだから」とYouTubeの授業解説動画を見るのはいいが、気づけばユーチューバーのエンタメ全開の動画やアニメ動画など娯楽を求めた使い方になってしまう人がほとんどです。これではスマホによる学習効果が全く期待できません。

 

 

 

②脳の働きが鈍る

スマホはとても便利です。分からない単語、漢字などある程度のものは調べればすぐに出てきます。スマホが一般的に普及する前、つまり約10年くらい前でしょうか。分からない問題があれば人に聞く、辞書で調べるなどが一般的な解決方法だったと思います。実はこの両者は問題を解決するという「ゴール」は同じですが、「過程」は全く違います。それは脳の働き方にあります。

 

勉強とは少し話題が離れますが、文章を書く場面で、

 

1⃣手書きの場合 2⃣パソコンを使う場合

 

における脳活動の計測を行った結果、1⃣の場合は前頭前野が活発に働きますが、2⃣の場合は前頭前野が働かないという研究結果が出ています(前頭前野に関しては各自調べてみてください)。文章作成時にパソコンを使う場合キーボードをたたいて出てきた文字に間違いがないかだけをチェックすればいいですが、手書きの場合は漢字を思い出し、字のきれいさやバランスを意識して書きますよね。この部分が前頭前野の活動に大きな影響を与えているのです。

このようにIT(information technology)は便利な反面、脳に負担がかかる作業を軒並み排除しています。これが最も恐ろしい点だと私は思います。実はこの前頭前野の働きですが、対人コミュニケーションにおいても

 

1⃣対面で向き合う場合 2⃣電話、Zoomなどのオンラインツールを用いる場合

 

で前頭前野の働きが1⃣の場合は活発に行われるのに対し、2⃣の場合は行われないという研究結果も出ています。コロナ禍でオンライン授業が普及しつつありますが、この事実からもオンライン授業は学習の遅れを取り戻すための解決策ではなくて一つの手段でしかないことがわかると思います。

 

 

 

③作業効率が低下する

SNSの普及が進み、友達とのコミュニケーションが取りやすくなりました。しかし、いざ勉強しようと思って取りかかってもLINEでの連絡が気になって、ついついスマホを見てしまうことはありませんか。このことが勉強への集中の妨げになっています。

思春期は友人関係に敏感な時期です。「早く返信しないと嫌われてしまう」と思うことは自然なことです。しかし、人間は基本的に一つのことにしか集中できないようになっています。授業中、クラスが私語でうるさい状況だと先生が話していることが理解できないし、内容も記憶できないですよね。スマホが疑似的にそれと同じ環境を作っています。

 

 

ここまでスマホの利用による短所ばかりを挙げてきましたが、今やスマホは日常生活に必要不可欠なものであることもまた事実です。スマホを捨てろ、といっても連絡手段で用いたり少しの調べ物をするくらいなら圧倒的にスマホの方が時間効率がいいです。

そこで学生必見正しいスマホを使えるようになるためのアクションプラを3つ紹介します。

 

 

 

①使用時間と使用ルールを決める

小中学生のうちは9時以降、スマホの操作をできないように親御さんが設定してください。夜遅くのスマホの利用は成長期に最も影響する「睡眠」に悪影響しか与えません。

 

 

②勉強をするときは全く触らない

「ながら勉強」は全く効果がありません。別の部屋に置く、親御さんが預かるなど勉強に100%集中できる環境を作って下さい。

 

 

③親御さんが定期的にスマホをチェックする

これはLINEのやりとりなどプライベートなものをチェックするということではなくて、チェックすることはアプリの使用状況です。特にゲームの使用状況は目を光らせておいてください。

 

 

 

いかがでしょうか。現代文明の利器ともいえるスマホですが、実は時は我々に牙をむく諸刃の剣です。情報化社会において知っている、知らないの差は大きいと思いますが、それよりも大切なのが何が正しくて、何が正しくないのかを判断する力だと思います。その力はを付けるためには教養をつけなければなりません。娯楽も必要だとは思います。しかし自制心が未熟な子どもには然るべき管理が必要になります。

 

 

 

 

 

参考文献

■集英社 「スマホが学力を破壊する」 川島隆太 著

 

 

 

この記事をシェア

すべて無料!
丁寧にサポートさせていただきます!

お急ぎの方はこちら! 電話でもお伺いいたします!

フリーダイヤル(受付時間10:00~22:00) フリーダイヤル® 0120-20-7733