教室ブログ

2020.05.16

多摩弁?

こんにちは。個別指導Wam小宮町校です。

 

石川中学校の2年生に,国語の「方言と共通語」という単元の課題としてこんなものが出されています。

 

「多摩弁」について,辞書やインターネットで調べてまとめる。

言葉を数点書き抜いて,実際の使われ方を書く。

「方言がどのような印象を与えるか」感想を書く。

 

私も多摩地区(昔は「三多摩」と言いました)で生まれ育ちましたが,「多摩弁」なんて意識したことがありません。

「東京弁」ならわかります。江戸っ子の使う言葉ですね。「てやんでい,べらぼうめ」なんて啖呵を切る場面が時代劇などで見られます。

でも「多摩弁」となるとピンときません。

 

Wikipediaで調べてみると,23の表現が例示されていました。

その中で,実際に使うものとしては,こんなものがあります。

 

あんだって

うざったい

落っこちる

七面倒くさい

~じゃん

 

この他,あるってく(歩いていく),こわい(硬い),~だぁよ(~だよ),どどめ(桑の実),はけ(崖),ぱちこく(嘘をつく),~べ(~だろう)といった言葉は,使わないまでも耳にしたことはあります。

 

一方,えんでる(茶碗などにひびが入っている),おかっこま(正座),おっぺす(押す),へつる(少し減る,削る),がめる(疲れる)など多くの言葉は聴いたこともありません。

 

私の場合,両親は多摩の出身ではないのでよくわかりませんが,戦前から多摩で暮らしている人なら,こういった言葉を使っていたのかもしれません。

 

 

多摩弁に限らず,方言は時代とともに使われなくなっています。

教育(教科書)の影響もありますが,TVの普及で共通語に慣らされたことが大きいのではないでしょうか。

今後は,インターネットの普及によってグローバル化が進行すると,英語の共通語化が進み,方言はもとより日本語そのものが廃れていってしまうのかもしれません。

 

 

全てを共通化すれば,確かに合理的ではあります。

でも,それではつまらないでしょう。

地域ごとに違っていた方が,面白いではないですか。

不合理だけれど面白いもの,それこそが文化というものなのだと思います。

 

そういう意味で,自分の済んでいる地域の方言を調べてみるというのは,よい課題だと思います。

そして,せっかく調べたのですから,多摩弁を使って家族に話してみたら,なお面白くなりそうですね。

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