教室ブログ

2017.09.27

心(こころ)について自由に書きなさい。

Wam出来島校の木村です。当教室には中学受験をめざしている

小学校5年生の女子がいます。彼女は、例えば算数の計算問題や

国語の漢字読み書きなど、答えがはっきりしていてすぐに求めら

れる問題には抜群の能力を発揮します。

でも算数では図形と文章題の複合問題がちょっと苦手です。また

合格をめざす中学の国語の受験問題では、文章を読んで「・・・

について自分の意見を80字以上書きなさい。」といった問題が出

題されるのですが、この自分の「考え」をまとめるという作業が

とりわけ苦手みたいです。文章の構造やつながりに関する問題、

指示語の中身を抜き書きで問われる問題も他の問題に比べると正

解率がなかなか向上していきません。

先般この女子のお母さんと、夏期講習後に行われた全国テストの

結果をお返しする保護者面談を行い、上記の対策について協議を

しました。お母さんいわく、

「読書は好きなのですが、感想文を書くのは嫌いで・・・。」

二人の結論として、作文を宿題にしてみましょう、ということに

なりました。まずは10月の課題として短め、130字から15

0字に文章をまとめる課題を3つ。

(1) 現在学校で学習している学校の科目の中で一番好きな教

科とその理由を書きなさい。

(2) 「こころ(心)」について自由に書きなさい。

(3) 「交通事故」について、あなたの考えを書きなさい。

予想していたことでしたが、この課題を見たその女子はいきなり

パニックに。

「『こころ』ってなに。全然わからない。」

「○○ちゃんには『こころ』はないのかな。」

「ええっ、ないんじゃないかな。『交通事故』についても考えな

しの一言で終わり。」

「お父さん、お母さんと話し合ってもよいから、とにかく自分な

りに考えてごらん。○○ちゃんはとにかく考えること自体が苦手

なんだから。」

いつもの調子なのですが、今日もこんな会話となりました。

「心」という漢字を習うのは小学校2年。

「夏休みのできごとで心にのこったことについて書きなさい。」

という問題が現在の小2の教科書に載っています。この課題では

「すべての小2のこども(人間)に心がある」ことが前提になっ

ているのは明らかです。みなさんはどうお考えでしょうか。

このことに関する論議はともかく、彼女がどんな作文を書いてく

るのかとても楽しみではあります。

 

 

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