教室ブログ

2017.08.14

頭を休めに

こんにちは、Wam六十谷校の川口です。

 

普段勉強で頭がいっぱいの方も多いかと思います。受験生には、ひと時でも休むことに抵抗のある方がいるかもしれませんが、普段勉強している科目を違う目線から見ることにも意味があると思います。思考の偏りをなくすことで、公式や既存知識だけで得られる事実でないものに辿りつくことができることもあります。

 

昔、珠算を習っていたときに入り口に巻物のような長い掲示物があり、それに数の日本表記が書かれていました。わたしたちが普段使う数は零や一の自然数が多いです。零と一の間の数については現在の科学技術で必要に応じてデシ、ミリ、マイクロ、ナノ、ピコ、フェムトなどが使われています。日本でも古来からそれがあり、打率などで使う分、厘やそれ以下にも毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、挨、渺、漠と続きます。また、大きい数としては順に一、十、百、千、万、億、兆、京と一般的に学習する以降の数として、垓、秭、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数と続きます。元が仏教用語で塵劫記以降の定義が時代によって変わったため、今では国際単位系や指数で表されますが、実用的な数え方以外にそんな呼び方があったことを当時のわたしは知らなかったので、珠算教室が空く前の時間に行って眺めているうちに頭にこびり付いていました。

 

今ではそれが役に立つことは全くありませんが、無限小や巨大数への興味を持ち続けることができました。そして休暇にそれを調べるべく、読書するに至ったので人生を豊かにする意味はあったのかなと思います。巨大数について思いを馳せるには基礎知識が足りなさすぎたのでこれから勉強していこうと思いますが、その一遍を書いておくことで、世界の一部が示せるかと思います。

 

数には人の心が数字をどう捉えるかという側面から区分けしたクラスがあります。クラス0は1から6までの数、クラス1は6から100万で人間が一目で見ることのできる数、クラス2は10進数で記録できる数(10の100万乗まで)、クラス3は指数表記で近似できる数、クラス4は10の対数をとるとクラス3になる数、それ以降のクラスもあります。また、大きな数を表す時に繰り返しの数字を左肩に書くテトレーションで表したり、矢印表記(↑)、チェーン表記(→)、アッカーマン関数A(x,y)などがあり、それらを簡単に扱うためのBEAFや超階乗配列表記などが開発されています。

 

巨大数には考案した人によって特徴的な名称がつけられており、ふぃっしゅ数やラヲ数、ビッグフットなど名前を聞いただけでも気になるようなものが多いです。また、計算や認識が不可能な数があるという事実を知ることは普段狭い数字を計算している算数や数学から一時でも解き放たれる瞬間だと思います。普段身近な現象を学ぶ理科ですが(地学分野では宇宙関係もありますが)、時々宇宙について考えることがあるように、何かを突き詰めて考えるのは楽しい時間だと思います。興味のある方は是非調べてみてください。

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