教室ブログ

2017.01.30

マムシのはなし

こんにちは、石津川校です。

 

前回、恐竜と鳥との関係をお話しして、それで思い出したことを。

 

は虫類は卵生、鳥類も卵生。恐竜も今のところ卵の化石のみ見つかっており、卵生と考えられている。

 

卵胎生というのがある。卵をおなかの中でかえし、成体とほぼ同じ形で生まれ落ちてくる。

 

ヘビは卵生だが、マムシはヘビの一種にもかかわらず卵胎生。教科書にもそう書いてある。

だから僕も、何の疑いもなく、そう認識していた。

 

実際その通りなのだが、学生の頃、百聞は一見にしかずということわざを実感する経験をした。

 

ヘビの研究をしている先輩が、ある日、マムシをご馳走してくれることになった。

ヘビの専門家ゆえにマムシの居所もよくご存知で、約束をしたその日に捕獲したマムシを持ってきてくれた。

台所で調理するのだが、さばき方が実に鮮やかであった。

まず、袋から素早く取り出すと、すぐさま首をつかむ。

コップにサランラップを張り、毒牙をかませ毒液を絞り出す。

 

その間、僕はといえば片隅で、万が一マムシが手を離れてこっちに来はしないかとハラハラしていた。

 

そしてついに解体となったのだが、おなかの中からは二回りほど小さなマムシが一匹まるまる出てきたのだった。

 

教科書を読むことも学習だが、実際に目で見て出て触れることも学問なんだなあとしみじみ感じた出来事だった。

 

これはずいぶん昔のことだったので、その後、どうしたのかはよく覚えていない。

ただ、焼いたマムシが、居酒屋で食べたホッケの味に似ていたのを思い出す。

 

 

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